2016年2月21日
前の週に舞台「声はきこえているか」の公演を終えて、翌週の稽古場だった。
その日は舞台の反省会で、先のチームの反省会の最中だった。
徐々にメンバーが全員集まりかけていて、翌日が最終日を迎えることに皆がそわそわしていた。
2015年12月25日に始まったクラウドファンディングの最終日を翌日に控えていたのだ。
最終週、毎日のように驚くほどのご支援が集まり、うなぎ上りに、達成まで支援金が上昇していた。
そして、その反省会の最中に、達成したとのメッセージがおいらに届いたのである。
おいらは、そこにいた皆の前で。
「おめでとうございます。セブンガールズ映画化決定です!」
そう、伝えたのです。
・・・劇団始まって以来じゃないかと思うほどの、歓声と喜びが稽古場に溢れかえったのを今でも思い出す。
おいらと監督だけは、淡々と、さあ、大変だぜ・・・という苦笑いをしていたのでした。
2017年2月21日
あれからあっという間に1年の日が過ぎた。
あの達成した次の日の締め日も、支援は増え続けて、〆切と同時に、おいらはこの企画を推し進めてきた。
実際の映画撮影に動き始めてから、1年という事なのだなぁ。
実際、翌日からもうロケハンに向けて動き始めていたのだから。
自分でやろうと言い出して、クラウドファンディングを始めたわけだし。
たくさんの支援してくださった皆様への恩返しもあるわけだし。
その責任を全部背負ってやるわいと、あの日に思ったのだけれど。
もちろん、それを降ろすようなことは一瞬もしていないけれど。
結局、たくさんのたくさんの人の力をお借りして、なんとかなんとか、ここに辿り着いたなぁという思いがある。
同じ2月3周目の稽古の昨日は、稽古場でのレコーディングだもんな。
たった1年で、変われば変わるものだ。
あの日から1年だねぇなんて、誰も口にしなかったから気づいてないんだなぁなんて思ってた。
たったの1年だ。
たったのだけど、ものすごい1年だ。
アフレコを終えて、無事、朝にはデータを送ることが出来たのに。
さっき、連絡が入って、データリンクがうまくいっていないという。
おかげさまで、再度書き出して、今、アップロード中。
KORNさんの仕事の速さは熟知しているけれど、出展に間に合うかギリギリだのに。くそぉ・・・。
ラフミックス版を頂いて、それを映像に合わせて書き出してから納品しなくちゃいけない。
そう考えれば22日の夜には受領したいのだ。
そんな締め日に音楽監督が立ち会えたらという話も一度出たのだけれど。
くっそぉ!おいらに車と免許があれば行くのだけれど。
もちろん、完パケ版じゃないけれど、せっかく海外映画祭に出すのだから少しでもクオリティを上げたいのだ。
他の手段がないかじたばたしつつ、考えている。
恐らくは難しいか。
加藤Pからは、海外に出展する際の添付する情報のテンプレートが来た。
キャッチコピーや、あらすじなんかを添付するのだ。
もちろん、そのまま使用するわけじゃなくて、編集して英訳してつけることになる。
監督に相談したら、明日やってみるとのことで、なんとか収まった。
文面が変わっちゃうし、おいらがやっても良いと伝えたけれど、そこは監督がやってくれるなら最高だ。
そういえば、テンプレートにDCPの形式があった。
ちょっと感動してしまった。
23日に納品する版を更に良いものに出来たらと思うばかりだ。
不思議なめぐりあわせだけれど。
2016年同様。
2017年も、2月23日から、更に新しい動きが始まるという事だろうか。
まぁ、もう始まっているのだけれど。
去年の今日と同じように、締め日に向かって、おいらは頑張っている。
クラウドファンディングというネットの世界から、実際の映画製作に広がったように。
今度は映画製作から、海外への発表に広げようとしている。
去年の歓喜の瞬間をもう一度見たいなぁと、本気で思っている。
それが出来ないわけがないと、本気で信じている。
いつかは、夢だったことが現実になる瞬間をおいらたちは確かに過ごしてきたのだから。
それがどんな歓喜になるのかもわからないけれど。
まだまだやれることは残っている。
少しでも少しでも先に進むために。
あの日を、もっともっと、たくさん迎えるために。