2017年01月31日

たった二日ですけど、お邪魔します。初日。

初日の開幕。

深夜ドラマってありますね。
例えば最近なら、バイプレーヤーズとか。
深夜枠で、低予算で、限られた中、作品を作るっていう。
おいらは、わりに、嫌いではないです。むしろ好きです。
だからこその創意工夫が見えるし、良いものをどうやって作るかという側面が逆に増えるからです。
お金をかけて良いものを創るっていうのは、当たり前なんですね。
当たり前だから、そこで、どこか隙が出てくるなぁって、ちょっと思います。
逆に気になっちゃうような箇所が増えるというか。
出来て当然な場所は、創意工夫ではなくて、保守的な暗黙のルールの上の表現になることがとても多いと思います。
良い悪いは別として、だから、おいらは深夜枠のドラマとか、好きなわけです。

今回の舞台は、深夜ドラマ化するのにうってつけの、題材です。
そして、そんな創意工夫の塊のような舞台です。

さすがに、ノリウチ公演初日は忙しく、映画編集に関することは何もできないなぁ・・・と思っていたのですけれど。
仕込んで、場当たりが終わって、練習して、ちょっとした隙にスマフォを確認したら、色々進んでいました。
メールの往復書簡が、いつの間にか交わされていて、オフライン試写がいよいよ近づいていました。
監督と、少し話して、今週来週で、編集に入ろうという事にしました。
逆に二日目は、夜公演だけなので、編集する時間がありますよというと。
そこは、集中しておけと、監督からのお言葉。ありがたや。

クラウドファンディングとは、インターネット上のことです。
より多くの皆様に、声をおかけして、資金の調達をするという、システムです。
2015年12月25日に始まって、2016年2月22日まで続きました。
その終了の一週間前。
「声はきこえているか」という舞台をおいらたちはしました。
その舞台で、多くのお客様に直接、クラウドファンディングのお願いをしました。
インターネット上のことではなく、おいらたちは、直接、皆様にお願いが出来たのです。
そして、そのおかげもあって、達成することが出来たのです。
けれど。でも。
パラドクス的なことに、達成したからこそ、秋の公演を飛ばしたのです。
おかげで、直接お願いしたのに、直接お礼を言う機会を一年も逸しておりました。
インターネット上では、何度だって感謝してきたけれど。
それは、喉の奥に刺さる小骨のように残ったままでした。

ようやく直接お礼を言える機会を得ました。
馬鹿みたいな・・・くだらないような・・・そんな舞台ですけれども。
たくさんの創意工夫をして、なんとか、皆様にお会いできる機会を作りました。

もちろん、まだまだ編集作業は続き、公開までの道のりは長いです。
でも、俳優たちは撮影を終えた今、公演をする体力が残っていました。

カンフー映画のエンディング。
NG場面が初めて流れた時に、たくさんの人が驚いたそうです。
映画は映画の作品世界で完結するのに。
映画を製作している人たちを映像で流してしまうのは、ともすれば作品世界を壊しかねないからです。
作品の世界の中にいたまま帰りたいのに、現実に帰ってしまうじゃないかということです。
ところが、その後、現在に至ると、映画の楽しみ方はどんどん多様化しています。
場合によっては、公開前にメイキング映像が出てきたりするようになりました。
作品世界だけではなくて、その世界の外側まで楽しむようになっていったのだと思います。
オフショットはオフショットで、楽しめるように変化していったのだと思います。

この舞台は、メイキングビデオならぬ、メイキング舞台です。
そして、たくさんの支援してくださった皆様への、感謝の舞台です。
そして、カメラに向かって芝居をして寂しかった連中が、皆様の前に戻ってくる再生の舞台です。

終演後のロビーで。
たくさんの方々に、BLOGを読み続けていると声をかけていただきました。
もう一年以上続くこのBLOGを、本当に読み続けてくれている方々がこんなにいらっしゃる。

おいらに出来ることは。
笑顔で皆様をお見送りすることだけでした。
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posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 08:26| Comment(0) | 序章 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする