編集予定日だったけど、監督の体調などもあり今日はなしにした。
その代わり、監督が今日、じっくりとじっくりと映像を観ている。
近日中にどこをカットしていくか指示が出る。
とは言え、もう1月も終わってしまう。
ここで一端書き出したデータを、プロデューサーに投げることにする。
編集工程のスケジュールをいつまでも出せないようでは困るからだ。
帰宅して、HDMIケーブルをPCとテレビでつなぐ。
書き出す前に最後の確認。
いつものようにヘッドフォンをつけて、PCで観てもいいのだけれど。
我が家で一番大きなモニタである液晶テレビで観てみようと思った。
恐らく、今までとは全く印象が違うはずだと。
思った通り、大画面になっただけで、様々なシーンの印象が変わった。
引きだと思っていたシーンの役者の表情が良く見える。
我が家のテレビの貧弱なスピーカーだと、帯域がかぶったセリフが聴こえなくなる。
劇伴の音楽が、少しこもった感じになる。
細かいニュアンスはたくさん拾えるけれど、気になる箇所も増える。
けれど、やはり、画面が大きくなるだけで、パワーが増える。
やはり、映像はなるべく大きな画面で確認した方が良いと再確認した。
スクリーンを想像、想定しながら編集しているけれど。
想像以上、想定以上の、違いがあると改めて思った。
確認後、ちょっとしたずれを直して、今、書き出している。
フルHDと、HD。
明日の朝、書き出されているデータをアップロードして、昼には、転送する。
これで、またこの映像を観る人が増える。
この映像を確認してもらって、2月からは一気に仕上げの段階に入っていくだろう。
1月末の舞台を挟んで、急速に編集工程が、進んでいくはずだ。
最後のDCPになるその瞬間まで、工程は進んでいく。
もちろん、まだ監督は、大胆なシーンのカットから、微調整まで考えている。
音楽監督も、今、劇伴の直しを入れている。
全てのカット編集が終わっても、テロップの合成やタイトルの合成、効果音。
最終的なカラーコレクションと、アフレコ、MAと、作業工程が続く。
全ての工程が終わった段階で、DCPに変換される。
そしてそこからは、プロモーションの段階に進んでいくのだ。
その頃には既に、何人もの人がこの映画を目にしていることだろう。
完成品が出来る前に、一体、何人の人がこの映画を観るのだろう?
プロジェクタや、大画面液晶テレビで、確認してみたいなぁ。
我が家の液晶で、確認するだけでこんなに違うのであれば。
きっと、また大きく印象が変わるんだろうなぁ。
その頃には、自分の芝居も、他の人の芝居と同じように並列で観れるのかな?
未だに、自分の芝居だけは、なんだか、よくわからないままだ。
大きな一歩を踏み出そう。
もっともっと時間をかけたいという気持ちもあるけれど。
まずは、スケジュールを確定することさ。
それが一番大事。
KORNさんのスタジオだって、どんどん埋まっているんだから。
1月が終わろうとしている。
舞台本番が迫っている。