最近、テレビを見ていると、ネットTVが盛んにCMを出しているなぁと感じる。
Netflixsも、Amazon primeもだ。
huluも、ネット上では何度もバナーを見かける。
気になっている人も多いのではないだろうか。
ちょっと、自分の中では、まだ感覚的に定着していないのだけれど。
満員電車でギュウギュウになりながらも、映像を観ている人の数がこの一年で激増しているように思う。
前からもちろんいたのだけど、前はゲームをやっている人の方が多かったと思う。
でも、最近は、確実に映像を観ている人がいる。
まぁ、横画面でイヤフォンをつけて、なんの操作もしていない人が多いと言った方がいいか。
1~2年前から、映像コンテンツの時代になると、広告の世界では言われていた。
まず、インフラ。携帯電話のネットのスピードは年々上がっていて、今では下り最大300MBを超えるようになってきた。
インターネット創世記を思えば、とんでもない進化だ。16kbpsなんてね。
そして、機器の進化。
映像再生に耐えうるスピード。CPUによるハードウェア再生で、電池使用量も劇的に減った。
リチウム電池も、知らぬ間にアップデートされているし、電源使用の管理ソフトウェアも進化している。
移動中に、映像を観ることが、ずっと気楽になったのだ。
だから、企業体もWEBドラマを製作したり、Youtubeチャンネルを持ったりして、ノウハウを貯蓄している。
ハードウェアが揃って、コンテンツが揃い始めれば、一気に、広がっていくのは自明の理だった。
ただ、ちょっとまだ感覚的についていけていない。
少なくても5インチ何て言う小さな画面で映像を楽しむという事がどういうことかおいらの感覚にないのだ。
まして、最近、自分のスマフォの電池が劣化し始めていて、とても映像再生何て出来ない。
だから、感覚がわからないのだけれど。
ただ、もう、実際に映像がかなり身近な状況になっているのだけがわかる。
今や、映像は複数のメディアで扱われることになった。
有料チャンネルだけでも、BS、CSなどの衛星放送、ケーブルTV、ネットTV。
無料メディアでいえば、テレビ、Youtubeやニコ動。
そしてさらに、映画館があるという事だ。
当然だけれど、映像コンテンツが足りていない状況にあっという間になっている。
すごいなぁなんて思っている暇はない。
正直、そんなことを思っていたら、おいらたちの足元はいきなり床を外される。
おいらたちは、表現の現場に立っているのだから、ちゃんと時代を睨まないといけない。
なぜなら、この急激な変化は予測されていた物でもあるし、実はまだ過程でしかないからだ。
今の小学生~高校生は、既に、スマフォのカメラ機能で映像を撮影し、自ら編集して、公開している。
なんだったら、すでに自分のチャンネルを開き、人気になっている子だっているのだ。
そして、2020年の東京五輪の頃には、携帯キャリアは5Gなんていうインフラを用意している。
PPAPのように、ネット上の映像は世界に開いているから、一気に人気になる場合もある。
劇団だから、舞台だけやっていればいいのかもしれない。
既に一部では、小劇場の舞台というのは、有力なネットコンテンツになるかもしれないという動きはある。
なかなか、映像に乗ったり、話題になることがないまま、何年も経っているけれど。
だから、有力なネットコンテンツと言われるだけで、中々、大きな前進をしていない。
製作会社が中々、小劇団にまで踏み込めないのだと思う。
ただ、「劇団」という特殊な、作品制作集団自身が映像制作するとしたらどうなるのか。
今回、体験として持てたのは、非常に大きいと思う。
製作段階から編集段階まで、そのノウハウまで蓄積できたというのは大きい。
どこにどんな予算が必要なのか迄、わかったのだから。
これは、「劇団」という形態の新たな可能性を広げることになったと思う。
そして自主映像制作集団という映像版「劇団」もすでに存在していることを忘れてはいけない。
恐らく、近い将来、劇団と自主映像制作集団のボーダーを外すような若い集団が現れるだろう。
あと数年で、作品発表の場が、どうなるのか。
それは誰にもわからないことだけれど。
少なくても、現在よりも更に映像が身近になることだけは確かだ。
VRも、より身近になっているだろうし、ARなんていう技術もこなれてきている。
恐らくVR映画は、ここ数年で出てくるだろうと思う。
恐らくARを利用したリアルタイム映画も出てくるだろう。
CGがどんなに進化しても、生の俳優の重要性が変わることがなかった。
ただ、俳優が必要な場面は、これからどんどん多様化するだろうと思う。
もう、おっさんだから、ついていけないよー。と言ってもいいんだけども。
せっかく、こんな時代に芝居をやってるんだから、もっともっと楽しめるように準備したいけどな。
外注しないと何もできないなんてことには、もう、ならない。
テレビがワイドになって大画面化していって。
それにともなって、映像作品も引きの絵が多くなったと感じた記憶がある。
まだ自分が大画面じゃなかったから、余計にそう感じたのだと思う。
でも、これからは、スマフォで映像を観る人が増えるから、寄りが増えるだろうなぁ。
だって、引きだと、5インチ画面では、よくわからないもんね。
全然関係ないようで、実は、作品レベルまで影響がある良い例だ。
まだ世の中の劇団のほとんどがホームページを持っていない頃に、劇団HPを作ったなあ。
そういうことはやっぱり大事だと思う。
映像制作自体は、別に最新のことというわけではないけれど。
映像制作が特別だという感覚を、とっぱらわないといけない。
多分、この企画は、時代的にも必然だったのじゃないだろうか。