稽古日。
久しぶりにPCは置いていこうかと思ったけれど。
音楽監督に渡した映像を監督のPCに移管したいというのもあり。
監督と一緒の時間にいる以上、念のため、持っていくことにする。
酷い寒さ。
夜半には都内も零下になったという。
ちょっと飲み物を買いに行くのに、上着を着ないだけで、手が縮こまる。
公演の稽古は、いつもとは少し違う空気。
とにかく、楽しい、皆様に楽しんでもらえる。
そういう頭の使い方が続く。
稽古中、監督が演出している隙を見計らって、USBメモリ経由で、データを移動する。
監督は全く気付いていないけれど、デスクトップに置いてある映像はすでに更新してある。
後から、変えておきましたと言ったら、いつの間に?って顔をしていたけれど。
毎週、稽古後に飲んでストレスを開放していたけれど。
今週は、余りに寒いから直帰する。
それに、いったん、編集が終わったから大きなストレスはない。
映像を観た仲間に簡単な感想を聞いていて、それを頭の中で漠然と想像しながら帰宅する。
寒い日は、想像以上に、体力を消耗しているようだ。
身体が強張るし、脳内のサーボエンジンが、変温動物の体温を調節し続ける。
感情も、生活も、全ての活動より優先して、無意識化で、人間は環境変化に対応し続けている。
疲れるのは、自律神経が正常に働いている証拠さと、思いながら、帰りの電車でうとうと。
帰宅するなり、タイトルの続きをやるつもりだったのに。
気付けば夕食後にそのまま眠っていた。
夜半に起きて、このBLOGを書いていないこと、何もしていないことに気づいた。
音楽監督の吉田トオルさんのBLOGを読む。
ひっくり返る。
トオルさんの仕事は、早い。
早すぎて、いつも驚く。
イメージがおりてきて、テーマ曲が一つ決まれば、一気に作品に使う音楽がはまっていく。
今回はすでにテーマ曲があり、舞台の時の曲があり、その上事前に20曲も作ってあると聞いていた。
そうなると、いつもより、早いかもしれないぐらいに思っていたのだけれど・・・。
いや、BLOGの内容を観る限り、やっぱりとんでもなく早いのは間違いなのだけれど。
まさかここまで・・・と思う内容だった。
それは、もちろん、プロフェッショナルな仕事ということだって出来るけれど。
それだけでは説明できないボリュームだと、おいらは思う。
ほぼ休憩もとっていないじゃないか。
今、まさに今。
トオルさんは、クリエイティブな作業に入った。
一端、自分の手を離れることの微妙な感覚と。
トオルさんの音楽を待つ、期待感と。
不思議な感じがおいらの中に生まれた。
今、あの映像の中にトオルさんがいるのだ。
寝ても起きても、あの映像の中にいる。
この映画はすごくなる。
更にすごくなる。
そのぐらいおいらは、監督と音楽監督のコンビネーションに確信の信頼をしている。
今、BLOGを読み返しては、少し震えている最中だ。