起きてから、まず、音楽監督に送信した映像をもう一度観ておく。
通して観てみないとわからないことがあるかもしれないからだ。
ブロックノイズなど特に出ていなかった。
確認するにも、数時間かかるのだから大変だ。
そのまま、AfterEfectsのチュートリアルVをネットでいくつも観る。
わかること、わからないこと、やまほどある。
とにかく、このアプリケーションで出来ることは範囲が多すぎる。
ありとあらゆるエフェクトがデフォルトで十分に用意されている。
いわゆる動画のPhotoshopだ。
例えば、女優の顔を加工することだってできるのだ。
まぁ、そんなことは、あまりやるつもりはないけれど。
自分の顔だけ、少し、ハンサムにしちゃおうかとか、思ったりするけど。
まぁ、なるわけもなし。
そういえば、抑えのBカメに映り込んでいたマイクを消したりは、簡単にできた。
ある程度チュートリアルを観て、見切りをつけてから、タイトルの製作に入る。
慣れている人に頼めるなら頼んだ方が早いだろう。
それでも、音楽が付いて、プロデューサーに渡す段階で、監督のイメージに近いタイトルを配置しておきたい。
だから、なんとなくなイメージは確認済みで、その上で製作に入る。
とにかく、これは、いわゆるコンピューターグラフィックスだから、時間がかかる。
いちいち、レンダリングする。
3Dに比べればまだ早いのかもしれないけれど。
いや、微妙に3D的な部分もあるのか・・・。
CGなんて、ガキの頃は夢のまた夢だったなぁ。
グラボがウンウンとうなりをあげて回っているのがわかる。
頑張れCUDA。
役者だからね。
アナログな演技に、CGが勝てるわけがないと思っているけれど。
CGにしかできないことがあるのもまた事実。
シナリオ起こしを頼んだ広田さんからLINEが飛んでくる。
映像の確認をして、思わず勢いでLINEを送ってきたような勢いのある文章。
なんだったら、途中で送信しちゃったりもしている。
考えてみれば、10月の撮影から、ほとんど映像を目にしていないのだ。
記憶にある撮影風景と、皆の芝居がどのように映画になっているかもわからないまま。
音楽も、アフレコも、色調整もしていないとはいえ、すでに映画の体裁になっている映像を観たのだ。
嬉しい感想も、あって、ほっこりする。
面倒な作業をお願いしてしまって申し訳ないし、完成品まで楽しみにしていたのならもっと申し訳ないなぁと思う。
けれど、このディレクターズカット版を観れるのは、数人しかいないから、勘弁してくださいな。
おかげさまで、おいらはおいらで別作業に集中できる。
明日の稽古でも、少し話を聞こうかな。
作業に集中し始めると、何も周りが見えない。
そのぐらい、AfterEfectsは奥が深すぎる。
こんなアプリケーション、極めようとは思わない。
極めてしまったら、もう、それは、エンジニアだ。
でも、出来ることを自分で知っていくのは大きな大きなプラスだ。
そういえば、おいらは音楽のレコーディングの時も、最低限の知識だけは叩き込んだ記憶がある。
マスターする必要はないけれど、知っていることは大きな力になることを知っているのだ。
仮編集版をまとめて。
そこからがきっと、勝負だな。
でも、昨日までの編集集中状態からは少し脱した感じがある。
ここから、更に、作品に対する確信を得るようなクリエイトが出来ればいいなぁ。
まだ、映画セブンガールズ(未完成)は、世界でたった4人しか観ていない。
大寒波の中、外の空気を吸いに出た。
肌に差すような空気。
悪くない。
さあ。
明日に向けて眠ろう。