新年初稽古。
到着してから昨日の明け方までやった映像の書き出しに入る。
稽古中に書き出して、監督にUSBメモリでデータを渡すつもりだからだ。
先日、メールで送ったのだけれど。
サイズが大きいからクラウド経由で渡したら、ダウンロードせずにそのままクリックしたようだ。
そうなれば、当然、そのまま再生が始まってしまう。
サイズの大きい動画だから、ネット環境が潤滑じゃないと、どうしてもカタつく。
右クリックからダウンロードをお願いしたとしても、それなりの時間がかかってしまう。
やはり、データを直接渡した方が早い。
とにかく、監督が、通して作品をまだ見ていないという状態を脱したい。
明日の編集でどこまで進むかはわからないけれど。
やはり、出来ることなら最後まで進みたい。
月末には舞台も待っているし、まず編集が完了しないと、カラコレも、アフレコもMAも出来ない。
当然、音楽監督にも渡せない。
じっくりと、納得がいくまで編集するのはもちろんだけれど、進む中での変更を繰り返した方が良い。
当然、シナリオを描いているし全てのシーンを観ているのだから、全体感は感じているけれど。
それでも、やっぱり、通して作品を観ないと見えないものもあるはずだ。
テンポ感や、どこでどんな風に物語が、転がっていくのか。
その受け渡しはうまくいっているのか。
全体で観た時に印象が薄くなっているテーマはないのか。
そこを観たうえで、明日、最後まで進みたいなぁと思っている。
一つ形になれば、そのあとは、ようやく彩色の世界に突入していけるのだ。
もう2017年1月。
末日の舞台本番に向けて、気を入れていかなくてはいけない。
大変なことだけれど、ここをまず乗り越えれば、今までとは違った時間を作れる。
作業工程はまだまだ計り知れないけれど、目途だけでも立てばいいなぁ。
稽古終わりですぐに帰宅して、明日の編集に備えて、セリフの切り出しをしようと思っていた。
けれど、年末から年明けにかけての編集作業のストレスを、どこかで吐き出さないといけない。
意を決して、やはり飲むことにする。
新年最初の稽古の後の吞みだし、顔だけでも出さないとと思っていた。
実際、ようやく、2017年初のアルコールは、身体に染みた。
ストレスは少しぐらい放出できただろうか。
それは、自分でもよくわかっていない。
1周目の編集も創造的だった。
2周目の編集は、よりクリエイティブになっている。
そのまま3週目に突入するのか、いったん、預けるのか。
2周目が終わった時点で決めるしかない。
けれど、おいらとしては、カラコレや、アフレコ、MA、そして劇伴がついてから。
そこから、更にクリエイティブな時間に入っていくのだと思っている。
音楽監督はなるべく完パケに近いデータが欲しいという。
それは、映像の尺に合わせて曲を作るからだ。
そうなると、まず3周目に入った方が良い気もするけれど・・・。
けれど、きっと、音が入ってからも、音がこう来るなら、ここを変えたいだとか。
逆に、音楽監督から、ここにもう少しだけ間を作れないかとか。
そういうこともあるだろうと予測している。
だから、監督から、「これで。」の一言が出れば、そこでもう次に進んだ方が良い。
監督は、そういう変化を求め始めているなぁとも感じているからだ。
セリフの切り出しをやっているだけでも、とても、大きな変化がある。
昨日やったシーンのほとんどが劇的に変わった。
それまで見えていた物から、全然違うものになった。
ちょっとした雑音が消えていくだけで、こんなにも、映画作品に近づく。
そういう劇的変化が多段階的にこれから続いていく。
稽古が始まった。
稽古初め。
正月が終わって、新しい年が動き出したなぁと実感する。
ここから、2017年がはじまる。