起きてすぐに、セリフの切り出しを始める。
正月三が日最後の日。
地道な作業ほど時間がかかる。
地道に積み上げるなら、こういう日だ。
雑煮で腹ごしらえをして、地道にセリフを切り出していく。
それにしても膨大なセリフ量だと改めて感じる。
世界に出すには、翻訳した字幕を載せるのだけど、大変な作業量になると思う。
シナリオも編集で変わった部分の修正をして渡さないといけない。
これからの編集で大きなシーンの入れ替えなどがあれば、そこも直さなくちゃいけない。
WORDを扱えて、映像を確認できる人のピックアップが必要になるな・・・。
おいらがやるには、他の作業も多すぎる。
まだ少し先だけど。
役者として出演したメンバーの中には完パケまで観たくないというメンバーもいる。
そういう役者には頼みづらいし・・・どうしようか、今から考えないとだ。
まぁ、監督がやるっていうかもしれないけれど、監督も忙しいはずだ。
MAまでにシナリオ起こし。
最悪、そこもおいらでやるしかないか。
まぁ、元のシナリオがあってそれをいじるだけだから、そこまでの作業量でもない気もする。
よくよくセリフの切り出しをしていると、繋ぎがおかしいところもある。
動きでつないでいるから、2回撮影した時にその動きの前と後ろでセリフの位置が違う場合があるのだ。
映像的には動きでつながないと、どうしても不自然になってしまう。
だから、セリフの方でなんとかするしかない。
どっちのカットのセリフを生かすか、微妙な時もある。
もちろん、音が良いほうか、或いは、カット割りで口の動きが映っているほうを選ぶという優先順位はあるけれど。
それにしても・・・。
これ、本当に撮影5日なのだろうか?
正確には後日に半日だけ撮影しているけれど、それは、ほんの数分に満たない。
この映画のほとんどをあの濃密な5日で撮影したというのは、やはり、とんでもないことだ。
一か月以上撮影したと言っても、信じてもらえるんじゃないだろうか。
それぐらいの情報量、セリフ量、カット数、尺だ。
現在のラストが仮編集の尺でも155分前後。
ドキュメンタリーならまだしも、芝居をしている映像でこの撮影日数はやはり異常だと感じる。
自分たちで計画したとはいえ、冷静になった今思っても、ちょっとすごいよなって思う。
夕方、明日の編集の連絡が監督からくる。
明日は一日かけて、直しになる。
送っておいた書き出した映像も、結局、ちゃんと確認できなかったようだ。
恐らくストリーミングで試したのだろう。
ダウンロードしてから再生すれば観れるんだけど、それは、明日説明すればいい。
今晩観てもらっても、まぁ、それほど大差はない。
明日の編集後、今週末の三連休にも、大きく進むだろうから、それからまた書き出せばいい。
その日の作業の終了後に書き出すとすれば、直した部分だけとかじゃないと、時間的に厳しいけれど。
今日やろうと思っていた個所までセリフの貼り付けをして今日は終了。
明日は、きっと、くたくたになるだろうから、ここまでと決めておいた。
あと少し。
ここを踏ん張れば、いよいよ作品になっていくのだ。
年が明けてから、リフレッシュした時間もあったからか。
少しまた冷静に新鮮に映像を観ることが出来る。
もしかしたら、精神的にも、新しい年になって、少し変わったのかもしれない。
まずは明日だ。