今週は平日も含めて最低3回編集をする。
帰宅が毎日のように遅くなるからやれるうちにやれる作業をしていくしかない。
最終撮影日に音の扱いについて確認したけれども。
やはり、同期に時間がかかるという話だった。
けれど、どうやらガイドさえあれば、同期することが可能なことが分かった。
かしこいぞ、premiere!!
試してみようと、クリップを選択してみると、当たり前のように、同期してくれた。
口の動きと少しだけずれるとかも一切ない。
そのまま頭のシーンから少しずつ同期していく。
音の入っていない無駄な部分を削って、音の頭と後ろをカットインにならないようにする。
プツッって音を人間の耳が拾わないとしても、きっと小さなストレスになりそうだからだ。
なんだか、地道な作業だけれど、カット数の多いシーンの途中で今日はやめておく。
いずれ、編集に追いつけばいいかぐらいの話だ。
一つ一つのセリフを抽出して、口の動きと手動で合わせていったら酷い作業だなぁ、これは。
たぶん、一つのクリップにしておけば、映像とのリンクもできるから、ずれることも少なくなるはずだ。
そこまでやろうと思ったけれど、今日は終わり。
なんせ、明日は、夜間に編集作業がある。
なんというか、頭の中のイメージで、今週ここまで行きたいなぁというシーンがある。
そのシーンにさえ辿り着ければ・・。ここに進めるぞ!という感じだ。
おいらは、もっとずっと粗い編集だと思っていたけれど。
微調整に近いことも、1から監督はやっている。
でも、これはおいらは、良いことだと思っている。
おいらがエディターだからそこから出来るのだ。
これが委託したエディターだったら、ここまで細かい指示は、後回しにしているだろうと想像する。
もちろん、全部、無駄になることもあるってわかっている。
やっぱ、カット割りなんかしないって言ったら、全部、元に戻すのだ。
そういうことも、気兼ねなく言えるっていうのは、おいらは素晴らしいと思っている。
だって、なるべく監督の思い通りの作品にしたいじゃないか。
時間との勝負でもあるし、クオリティとの勝負でもある。
おいらもどんどん作業効率が上がってきた。
ショートカットも、少しずつ覚えていっている。
ジョグホイールでの編集点をみつける作業も、外部モニタで確認することも慣れた。
最初のもどかしさはすでに超えた。
このまま進めば、もっとずっと早くなるし、テクニックも蓄積されるだろう。
監督の意図も、どんどん読めるようになっていくはずだ。
最後まで編集が進んだ後、どんどん直しをしていく。
その時までに、どこまでおいらが覚えられるかだ。
ヘルプもチュートリアルも、駆使していくしかない。
監督の指示通りにエディットしていくだけの人だと思うかもしれないけれど。
エディターはエディターで、思ったよりもずっと、作品に関わっていると感じる。
監督の意図を読み取っていく作業もそうだし。
監督が悩んだ時に、こうできませんか?と提案も必要だとわかった。
こういう感じならできますよ。という提案や引き出しが多いほど、監督は楽になるはずだ。
音だけを聞くのは疲れる。
ノイズだって乗っている。
整音があるから、そこまでいじらないけれど、仮でノイズをとっておいたりもした。
なるほど。なるほど。
全ての映像を並べてから一気に音声を乗せていけばいいと聞いたけれど。
家で出来る作業は家でやっていこうと思った。
小さくない壁はもう、何度も訪れた。
今、編集でも、壁をいくつも乗り越えている。
その全てをここに書きたいのだけれど、うまく書けない。
心が動くようなシーンがある。
それを早く、誰かに感じてほしい。
ああ。11月が終わろうとしている。