2016年11月23日

編集準備

明け方の地震に驚く日。
撮影日だった人もいただろう。
自然にだけは抗うことが出来ない。
そういえば、仕込み期間中に、島根の地震があったことを思い出す。

音声データのダウンロードが何度か失敗の上ようやく終わった。
音声データだけで圧縮されているのにかなりの大きさ。
ZIPファイルを解凍すると、なぜかエラーが頻発する。
どうやら10GBを超える圧縮ファイルは、対応していないと解凍出来ないようだった。
いろいろと調べて、対応するDLLやソフトを入手してなんとか解凍。
無事かどうか、いくつかファイルを調べてみる。

WAVEファイルで、各シーンの音声が流れる。
ああ、MIXされたものなんだなぁと思って、シーケンサーで見てみると全然違った。
一つのWAVEファイルの中に、モノラル8chとかが格納されている。
おいら、今までWAVEファイルにそんな風に入れることが出来るのは知らなかったよ。
一つのファイルの中に既に同期された形で、各マイクの入力音が入っているのだ。
これなら、配置した後に、いじるとしても、タイミングがずれたりもない。
音質もCDを超える24bitがメイン。
全てを展開して編集に当て込んでから、整音前にどこのアフレコが必要か決まるだろう。
とりあえず、今の編集の段階では触らないで良いですと連絡があったから、そのままにしておこう。
まずは、映像編集を進めた方が良いようだ。

ただ音は大きな指針になる。
監督は、音楽畑にいた人というのもあって、音に対しては、非常に厳しいし細かい。
劇団の公演でも、音にかける時間が、通常の劇団よりは多いはずだ。
少なくても、イコライジングにまで口を出す演出家をおいらは、あまり知らない。
高音域を抑えて、中域厚くして、低音域はそのままでいいやー。なんて。
だから、音のデータを合わせた時に、もう一度、編集が変わる気がする。
ああ、ここのセリフがこんな感じなら、ちょっと映像が違うな。
そういうことも出てくるんじゃないかって思っている。

編集作業や、音の形式を知ったここに来て。
最後の撮影日が確定した。
速報で、たぶんこの日程!というのは出ていたけれど。
ロケ地のように、私有地敷地をお借りしてという形ではないから、許可申請などもあった。
いよいよ本当のクランクアップが近づいているということだ。
ある意味では、物語にとって、本当に重要なシーン。
撮影がどれほど重要なのか、何が大事な素材になるうるか知ってからの撮影。
また、少し違う気分で気合が入る。
今週も編集は続くけれど、撮影日には、もう一度、役者になる。

一つだけ心配なのは、降雪だ。
ちょっと信じられないけれど関東で11月なのに降雪の予報が出ている。
明日の夜から、明後日にかけてだから、撮影日にはかぶらないのだけれど・・・。
ただ、撮影現場に、積雪が残っている可能性は否定できない。
雪が背景に映ってしまえば、まったく違う映像になって繋がりようがない。
もちろん、暖かい日が1日か、雨の日があれば、溶けてなくなる。
天候については、もう、ただただ祈るしかないだろうけれど。
そうなれば、撮影日がまた伸びる可能性だってあるのだ。
なんとかなるだろうという思いもありながら。

さて、編集機材も、最終的にそろった。
ヘッドホン端子の分岐と、監督用コントローラだ。
これで、また編集効率が上がるだろう。
ちょっとだけ質の良いヘッドホンが欲しいなぁとは思うけれど。
監督は、イヤホンでいいよなんて言っている。
ベリンガーのスタジオヘッドフォンだったら、それほど高価ではないし、一つ、手に入れておくか・・・。
音質は、実際の音声データや劇伴を乗せて、それから、整音するのだから、そこまで高くなくても良い。
やはり、イヤホンでやって、あまりにやりづらかったら考えればいい気がしている。
これで、編集に挑もう。
なんとなく、今日の編集でどこまで行くかは大事な気がしている。
こだわって作りこみながらも、効率を上げていく。
目指している高みを考えれば一切の妥協は出来ない。

こういう企画は、ほんの一歩でも間違えてしまうと、思い出作りと言われかねない。
そうじゃなくて、この企画は、作品を世に届けるという企画なのだ。
だからこそ、スタッフワークをプロにお願いしているわけだし、ここでいいやなんて出来ない。
だからこの企画は、まだまだ道半ばなのだ。
世界に。
その3文字を忘れてはならない。
それは、全ての関係してくださった方々への責務でもある。

一端、寝よう。
編集が待っている。
また二人だけだ。
地道だけど、楽しくて、真剣で、集中する時間がやってくる。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 04:38| Comment(0) | 編集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする