撮影中にお願いしてあったスチールのデータが届く。
11GBを超える膨大な撮影時の記録。
ダウンロードするだけで、時間がかかっていく。
これを今度はアップロードして、ロケ地を貸してくださった企業様に確認いただく。
特別、場所が特定できるような写真はないから問題ないだろう。
この写真のいくつか・・・。
少しずつ公開していきたいなぁと思いつつ。
もちろん、最終的に公開に向かうときの宣伝にも使用する写真なのだから慎重になる。
昨日までのクラウドファンディングのアップデートには、意図的にパンパンが写っていない写真を選んでいる。
ネタバレうんぬんは、まぁ、これだけはだめだなと思うの以外はそれほど気にしていないけれど。
プロデューサーにも確認が必要になってくるだろう。
・・・というか、ちょっとこれは出演者には見せてあげたいなぁ。
どうしたらいいだろうか?
とは言え、データだから簡単に拡散できてしまうのも問題がありそうだし。
SNSとか、どこにも載せないでね!と伝えれば当然それは守るだろうけれど。
そういう問題ではなく、セキュリティの問題でもある。
情報はやはりある程度のコントロールが必要になるものなぁ・・・。
正直、全員の良い写真がある。
そして、見るだけで、ああ、あのシーンだと思い出せる。
来週、パソコンを稽古場に持っていくという手もあるけれど・・・。
どうしようかなぁ。
でも、逆に今は観たくないという役者もいるかもしれないしな。
当然、写真と映像では色味も違ってくるし・・・。
中々、扱いが難しいけれど、ちゃんと考えて、管理していくしかない。
許可が下りたら、これなら・・・という写真や、仕込み風景は、少しずつ公開して行こう。
芝居をしている姿は、もうその役にしか見えない。
そいつ本人に見えてしまうということは、本番でもそうだってことだ。
リハの写真と本番日の写真だけでも違いがある。
なるほど。
役者って、こんなに顔が変わるんだなぁ。
ハイポーズなピース写真にはない。
まるで、昭和の終戦直後を切り抜いたかのような写真たち。
パンパン小屋に住んでいるパンパンたち。
クラウドファンディングで、リターンの一つだったスチール写真もこの中から選ぶことになる。
どの写真にすればいいのか、素晴らしいショットばかりで、悩んでしまうよ。
きっと喜んでいただける。
そんな写真がたくさんある。
映画にはその現場の空気がそのまま映ると教わったけれど。
写真にも空気感がしっかりと映っている。
そして、すでに写真の時点で、映画じゃないかと思わせるようなものもある。
おいらは今、この写真を何度となく見続けている。
このあと、映像を何度のなく見続ける予行演習のように。