2016年10月26日

撮影二日目

ロケ地まで自転車を飛ばす。
空は曇天。
午後過ぎたあたりからポツポツ降り始めた。
撮影に支障をきたすほどではなくて良かったけれど。
自転車は置いていくしかなかった。
雨で風邪をひいて迷惑をかけるわけにもいかない。
翌日は快晴の天気予報だ。暑くなるなんて噂もある。

今日も順調に進んだ。
予定していたシーン数よりも多く撮影できた。
明日やる予定のシーン数は予定よりずっと少なくなった。
このまま巻いていけば・・・そう思える。

今日もモニタを何度か覗いたけれど、本当に素晴らしい映像だった。
そこはまさに昭和で、そこに人が生きていた。
これを繋げて、整音して、編集して、映画になるのか。
今、その最高の素材たちが集まりつつある。

予定の変更もあるから2種類の衣装を重ね着して待機していた。
結局、1種類も当たらずに、違う衣装に着替えることになったけどね。
でも、役者側でもこのスタッフワークのテンポを崩したくない。
仕事にはやはりテンポというものがあって、それを役者たちは肌で感じている。
最高の演技を最高のテンポで出していく。
それが、これからの日々の目標になっていく。
だから、事前準備だって必要だと思っている。

今日も最後の撮影はおいらのシーンになった。
関係ない俳優たちは既に帰宅して、スタッフさんとおいらと相手役だけの時間。
誰からも、小野寺君、デラサン、と話しかけられない成瀬になれる時間。
スタッフさんも、成瀬さんと呼んでくれる時間。
自分の中にすぅっと成瀬がおりてきて、目の前の真知を見た。
相も変わらず、ばつが悪そうに、ヘタクソな笑顔で真知を見た。
やっぱり、真知にしか見えない。
そんな時間が、なんというか、愛おしい。
もう二度とそのシーンを演じる時間はやってこないけれど。
あの時に動いたおいらの感情は、カメラに残っている。
そのことが嬉しい。
舞台と違う映像の楽しみ方をおいらは、どんどん感じている。
もっと、楽しみたい。
明日はもっともっとだ。

もっとプロの俳優でありたい。
スタッフさんが信頼するような俳優だ。
この人のシーンは大丈夫。そう思われたい。
もっと、自分の目指す場所を高く設定しないとだ。
そして、撮りたいと思われるような俳優になるんだ。
魅力的な俳優になるんだ。

こんな最高の環境、どこにもないんだ。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 00:00| Comment(0) | 撮影 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする