2016年09月23日

夢の中

杉本亮さんのプロデュースしている「怪獣の教え」を観劇する。
観劇後、しばしの時、立ち話。
追加になっていたシーン、変化したセット。
懐かしい顔もチラホラと見える。

きっと舞台直前から終わって、打ち上げをして、その後ぐらいまで。
この舞台の事で頭がいっぱいで身動きできないだろうなぁ。
本当はスケジュールの話とかも少ししたかったけれど、難しかった。
それぐらい、目の前にお客様がいての興行というのは、大変な事だ。
知りすぎるぐらい知っている。
おいらは、俳優の角度だけじゃなく、あらゆる角度で知っている。
企画して、稽古をして、小屋入りして、本番をして。
そういう怒涛の日々。

ただ、今日。
舞台の印象を多く書くよりも。
あえて、思うのは。
公演を迎えたその表情だ。

本来、美術だ。
映像の中の美術が本来の仕事のはずだ。
プロデューサーではないはずだ。
それでも、一つの舞台作品を世に出すことをした。
そして、開幕して、おいらは、そんな人の顔を見た。

舞台は消えていく。
跡形もなく消えていく。
あの赤レンガ倉庫も。
今日の六本木も。
残るものではなくて、消えていくものだ。
刹那だ。

その刹那な時間を、世に送り出す。

杉本さんの公演後の表情に、おいらは、刺激を受けた。
強い刺激を受けた。

舞台の印象も相まって。
おいらは、今日、夢を見るだろう。
夜、寝て、みる夢が夢だろうか?
未来を思い浮かべて、進むことが夢だろうか?
それとも、実は、生きていることそのものが夢だろうか?

舞台公演が終わってから、杉本さんとたくさん映画の話をしなくちゃいけないのに。
おいらは、この舞台の事が話したいよ。
この舞台に向かった姿勢について聞きたいよ。

子供の頃のおいらから見れば、もうとっくに今のおいらは夢の中さ。
たまたま、当たり前のように、そこに立っているだけさ。

わかるかなぁ。
そこにあるものなんだ。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 03:37| Comment(0) | 映画製作への道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする