やっとオーディションのリストなどが出来上がる。
全てプリントアウトして、明日の準備が出来上がった。
全部準備が終わってから、参加できなくなった旨のメールが来る。
恐らくオーディション当日も、連絡が重なるだろう。
フレキシブルな対応力も必要になってくる。
おいらとしては、参加してくださる皆様が気持ちよくオーデションの臨めたらなと願うばかりだ。
完全にスケジュール通りになるのが一番だけど、やはり、色々あるだろう。
ここが終われば、どんどんバタバタしていくだろう。
加速度を持って進む。
本当はやっておきたいこともまだまだあったけれど。
とりあえず後回しにしてあることもある。
自分に大丈夫と言い聞かせながら、少しずつ進むしかない。
イメージは出来ているけれど。
クラウド・ファンディングのページを今、もう一度ゆっくりと読んだ。
10か月前に何度も何度も推敲して製作したページだ。
舞台映像を繋いだPVもある。
写真の配置から、内容の告知まで、細かく目を通していった。
おいらがその時に持っていた感情がもう一度蘇っていく。
自分たちでこの作品を映画にしたいという思いからこの作品は始まった。
その思いは色あせることはないけれど。
色あせることないまま、今は、ずっと現実的にもなっている。
あの時は雲をつかもうとしていたね。
地上から見る雲はつかめそうだ。
ふわふわと空を漂っている。
今、一歩一歩登山して、雲が目の前に迫ってきている。
そして、掴もうと思っても、掴んだ実感を中々持てないこともわかっている。
わかっていながら、同時に、掴むことが出来る実態があると知っている。
それは、気体だと、充分に理解しながら。
その雲をとにかく、掴んでみようと歩いている。
もし個体だったら。
雲をつかむことが出来るのに。
もし個体だったら。
雲に乗ることが出来るのに。
雲をつかむような話だったのが。
雲に乗るような話だったのが。
今、雲を理解して、その水蒸気の塊の傍まで進んできている。
例え掴むことが出来ないとしても、実態があることをようやく確認できるところまで来た。
このBLOGを初期から読んでくださっている方々もいる。
そんな皆様も、いよいよ近くなってきたと感じていらっしゃるだろう。
おいらは、今も、皆様と共に歩んでいるという実感を持っている。
また一歩。また一歩。
困難な登山に足を前に出せたのは、そんな皆様の応援のおかげだ。
あの時。
映画という言葉が現実じゃなかった時の。
皆のような、そんな役者に会えると思う。
映画に出るということの現実感を持てない俳優もきっと参加してくるだろう。
おいらは、そこでもう一度、思い出せたらいいな。
PVをもう一度見てから、オーディション会場に向かおう。