2016年08月07日

世界で戦う

2年前のサッカーのワールドカップと同じように、地球の裏側のオリンピックが始まった。
完全に日本と逆の時間だから、むしろ決勝が朝だったり、昼には厳しい競技が朝だったり。
なんというか、地球規模が、自然とわかる。
夜に予選なんかを見ていて、ああ、向こうは朝なのかと気付いた時とか。
逆にこれほどの高画質で、LIVE中継されることがすごいのだけれど・・・。

自分なりに国際感覚というものを少しでも持っていなくてはなぁと思っている。
たかだか芝居をやる一人の俳優がなぜそんなもの必要なんだよと言われそうだけれど。
世界の中の日本の中の個人なのだと、ちゃんと認識するべきなのだと思っているのだ。
実際、世界はどんどん狭くなっていっている。
蒸気機関から、飛行機の時代になって、今はもうネットの時代。そしてヴァーチャルの時代が迫っている。
移動しなくても、地球のあらゆる場所にアクセスできる時代がすぐそこにある。

先日、Jリーグが、海外のケーブルテレビ局と巨額契約したニュースが話題になった。
ちょっと意味が解らないなぁという人も多いかもしれないけれど・・・。
これは、実は大ニュースで、これからのエンターテイメント、メディア、そのものの在り方を変えるぐらいの契約だと思う。
つまり、Jリーグのマーケットが、国内から世界まで広がったという事なのだから。
1億人の日本国民という市場が、一気に数十倍に広がったのだ。
海外には、様々なサッカーリーグがあるのに、なんでJリーグとなんか契約するんだろう?と思った人もいるかもしれないけれど。
それぐらい、映像のコンテンツが不足いる証拠だし、当然、アジアのマーケットも含めてペイできる計算が立っている証拠だ。
今、イギリスのサッカーリーグであるプレミアリーグは、放映権料が高騰して、とんでもない巨額を手にしている。
結果的に、選手の移籍金が小さなチームならまるごど3チーム変えるような金額になっている。
マーケットが世界に広がると、当然、グッズ販売も数十倍になるし、それまでとは完全に変わる。

うちの親父は、しがない電気の設計を生業にしていたのだけれど。
子供の頃、よくおいらに、今はハードウェアの時代だけど、いずれソフトウェアになるよと言っていた。
それは、Windows隆盛の頃に、ああ、言ってた通りになったなぁと思っていたのだけれど。
ソフトウェアどころか、いよいよコンテンツの時代がやってきたんじゃないかなぁって思っている。
オリンピックでも、ワールドカップでも、スポーツ中継が巨大な利権を生む時代なのだから。
ローカルと思われていたコンテンツが次の日にはワールドワイドになる可能性があるという事だ。
プロ野球やプロレスも、あっという間にそうなる可能性がある。
そして、演劇や映画も、音楽も、ダンスも、そうなる可能性がある。
歌舞伎や能・狂言だって、相撲だって、全てがワールドワイドになるかもしれない。
国際戦略をしっかり持っているかどうかで、世の中が変わる。

日本が世界の中でどうあるか、先人たちは、貿易こそ、この国の柱だとみつめて。
国際戦略をしっかりと建てた。
それが、TOYOTAであったり、CANONであったり、メーカー以外でも商社であったり。
徹底的な敗戦をした日本が、世界有数の経済大国になったのは、そこをちゃんと見ていたからだ。
それも、国の戦略だけではなくて、各企業人や、民間のレベルでも、世界を見ていたからだ。
少なくても、おいらはそう思っている。

だから、おいらは、たかだか俳優だけど。個人だけど。
ちゃんと世界もみていたいなと思う。
実際には、ミニマムなことで、やきもきしてばかりだけどさ。
それに、そんなことを考えたところで、なんの役にも立たないのかもしれないけどさ。

スポーツはたまたま世界を見やすい。
世界に行くためのインフラもまだまだ整備不良とは言え、ある。
世界大会を見るといつも思ってしまう。

いよいよ8月最初の稽古だ。
実際には目の前の稽古の事ばかり考えている。
虎視眈々というにも及ばない考え方だろうけれど。
世界を見ているからこそ、どんな苦しいことも、小さい小さい!と思っていられるもの。

いよいよ。
具体的な稽古に突入するな。
いよいよだぞ。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 12:15| Comment(0) | 映画製作への道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする