今はメッセンジャーソフトが充実している。
スマホで、タブレットで、PCで、ビデオ会議というのが出来る。
これがあれば、移動時間ゼロで、それも世界中のどの人ともリアルタイムで顔を見て話が出来る。
そんなこと言いつつも、おいらは今までチャット機能しか使ってこなかった。
必要事項の連絡で十分だなと感じていたからだ。
メールのやり取りでもいいし、メッセンジャーでもいい。
相手の時間の都合も考えないで良いわけだし、その方が早いと思っていた。
そんなわけで本日初のビデオ会議をした。
製作サイドのスタッフと現状の報告と、今、何が優先事項かの確認。
今日はそこまでで終えた。
もっと話せば話せたんだろうけれど、余り長々と話すのも良くない。
会議のための会議になっちゃうのが一番ダメな事だ。
今まで色々会議に出たことがあるけれど、ダメな会議ってある。
時間ばかりかかって、それほど何も決まってなければ、建設的でもない会議。
おいらは、そういうのは大嫌いで、会議ばかりしている人とかを見かけると、偉いなぁと思ってしまう。
要点が分かって、それを実行して、また次に報告しあう。
それにしても凄いねぇ。ビデオ会議。
実は母親が遠く離れた離島に住む姪っ子と話すのに、タブレットを買ってあげたことがある。
あの時はGoogleを利用したんだっけな?
初孫が離島に転居してしまうことが余りにも寂しそうでさ。
それで、何回か観ていたけどね。
あの時もすごいなぁって思ったけれど。
顔を見て、声を出して、本当に会議が出来るんだなぁ。
どうしても、メールなんかの文字だと伝わりづらいことがある。
やっぱり一番は直接会って話すことなんだけど、それが難しいなら、確かにこれはこれで、手だ。
実際、冗談なんかも出ながら、笑顔も出ながら話した。
相手の伝えたいこともわかるし、相手が伝えづらいなぁと思ってることがどんなことかもわかった。
顔の表情、声の表情が揃っているだけで、情報量は数段も増えるんだなぁ。
細かい打ち合わせはこれを利用して、そして実際に会って話する日も作る。
とても、効率的だし、スピード感もあるやり方だと思う。
実際、今、お願いしているスタッフさんの中には、海外に行ったり、北海道に行ったり。
とてもとても遠くにいる人もたくさんいる。
どうしても話さなくちゃいけない時にも使えるかもしれないなぁ。
子供の頃はねぇ。
テレビ電話なんて夢の技術だった。
なんていうかさ。
21世紀っていう未来の一部だった。
鉄腕アトムとか、ドラえもんとか、21えもんとかさ。
もうすぐやってくる21世紀をたくさんたくさん夢の世界として描いてくれている人がいた。
そういう一つ一つを見て、なんかワクワクしたり、ドキドキしたりした。
未来はいつもキラキラ光っていた。
テレビ電話なんてその象徴のようなものだよ。
実際に21世紀に入って、テレビ電話も出来るしリニアモーターカーにもいよいよ乗れるようになるみたいだ。
あの頃、思い描いていたようなキラキラした未来ではないかもだけれど。
あの頃、思い描いていた子供たちが、たくさんの夢を実現化しているんだなぁって思う。
そのうち、アトムも、ドラえもんも生まれるんじゃないかなぁ。
今、ワクワクする未来なんかを子供たちが想像できるような。
そんな作品とか、それを書く作家ってどれぐらいいるのかな?
暗い未来の作品ばかり、思い出してしまうよ。
やっぱり、暗いのは過去で良いと思う。未来は明るくなくちゃ。
暗い未来ばかり見せられたら、希望をなくしてしまうよ。
ビデオ会議。
うん。
暗い過去を乗り越えて。
未来を夢見て。
本当にこんな技術が出来ている。
そして、とても実用的。
それを、まさか、自分が使っている。
そして、それが作品作りの一部だなんて!!