クラウドファンディングで応援してくださった皆様にお礼をしたい。
もちろん、一番のお礼は素晴らしい映画作品にすることで、優先順位を第一位にしている。
監督も初稿から、何度も何度もシナリオの推敲をしている。
そして、その次に出来ることは何か?と言えば、やはり舞台だ。
本来ならもうこの時期に次回公演の発表をしたいところだ。
或いは、もう公演をやっていてもおかしくない時期だ。
映画を応援した結果、舞台がなくなるんじゃ本末転倒じゃないかと何度も考えた。
ただ、実際に舞台が出来るかと聞かれると非常に難しい。
デビッド・宮原は当然、シナリオに全力投球だし、役者も当然その準備をする。
万全の態勢で、素晴らしい作品にしなくてはと全員が思っている。
応援してくださった皆様は、舞台を観て、応援しようと思ってくださった方が殆どな筈だ。
だから、どうしても、舞台をやらなくちゃいけないのに・・・と思ってしまう。
そして、当たり前だけれど、舞台が恋しくなってしまう。
年に2回以上の公演を18年も繰り返してきたのだから。
2月の舞台からすでに5か月。
いつもなら、もう舞台本番前であくせくしている時期だけに、舞台に立ちたくなってしまう。
舞台に立ちたいし、皆様に実際に会ってお礼を言いたいし。
やきもきしてしまう。
恐らく、本年度は2月の公演だけで、公演は難しいと思う。
実際に皆様に会いたくて仕方がないのだけれど・・・。
今は、映画に集中することこそが恩返しなのだと自分たちに言い聞かせる。
舞台の持つ、魔術的ともいえる魅力。
あの息の詰まるような空気や、お客様との共有感。
舞台あっての自分なのだと、今こそ思う。
撮影が終われば。
なんらかの形で、皆様にお会いできる機会を設けようと思っている。
編集段階になっても監督は忙しいけれど、俳優には時間が出来る。
演劇舞台作品の新作となると、編集後からの計算になってしまうので時間がかかるはずだ。
再演だとしても、稽古期間を思えば、時間が必要なのかな・・・。
でも、舞台じゃなくてもね。
何かの形で、無事に撮影が終了した暁には、皆様に会って、直接のお礼を伝えなくちゃって思ってます。
それまでどうかどうか。
少しだけ待ってください。
舞台を捨てたわけじゃないから。
むしろ、舞台で培った全てを、この映画企画に、余すことなくぶつけたいからです。
もっとも、ステージは恋しいけれど。
映画があるから、芝居の事はたくさん考えています。
それも、今までにない入射角から考えています。
だから、役者は、ステージに焦がれながらも、芝居がしたいよぉという思いではないです。
むしろ、充実している俳優もたくさんいるはずです。
足りないことがあるとしたら。
いつもいつも皆様からもらっているたくさんのエネルギーです。
舞台を心待ちにしてくださっている皆様の小さな一言で、おいらたちは大きな力を得てきたのです。
もちろん、映画も楽しみにしてくださっているとは思うのですけれど。
ああ、皆様にもうすぐこの舞台で逢えるという思いだけが足りないのです。
必ず逢いましょう。
あの照明が降るようなステージで。
その日が来たら。
なんだか、震えてしまうのだろうなぁ。