2016年06月25日

世界と個人と

昨日は歴史的な一日になった。
間違いなく歴史の年表に記されるような日だ。
イギリスがEUの脱退をしたのだから。

出先にいたのだけれど、円相場と株価の乱高下にこんなの見たことがないと言っている人がいた。
帰りの電車は誰かの人身事故で止まるかもしれないよまで言っていた。
実際、昨日一日でとんでもない金額の損失をした人もいるのだろう。
国際的な出来事だけど、個人的資産の事が声に出てしまう。
ここがやっぱり、今回の問題の本質だと思う。

結局、EUは、ヨーロッパを一つにしているようでいて、民衆一人一人の思いにまで至ってなかったのだと思う。
少なくても、イギリス国民の意見は尊重するべきで、脱退しないようにこれから動いても意味がない。
50%を少し超えたぐらいの数字だからと言って、多数決は多数決だから。
実際に社会制度が成り立たなくなりつつあったのだから、そこが見えていなかったのはおかしいと思う。

日本も実は過去に同じ幻想を持った。
大東亜共和圏という構想だ。
近代史を余りちゃんと教育しないから、人に話すと、大抵なんじゃそら?な顔をされる。
人によっては、日本のアジア侵略の為のお題目に過ぎないという人もいる。
おいらの中では、当時の日本の国際活動の中で、かなり本気で考えていたと思う。
蒸気機関を得て大航海時代を迎えて西洋各国は世界中の植民地化政策を進めていた。
なんと、アジア・アフリカ・・・つまり世界中で、日本は唯一植民地化されなかった国だったんだ。
このままでは西欧諸国に世界を侵略されてしまうという危惧を日本人は持っていた。
別に大東亜戦争を肯定するわけじゃないけど。
だから、実は今でも、もしアメリカとの同盟を離れるなら、今こそ大東亜経済圏を持つべきだという意見も残ってる。
世界の中で日本がどんな立ち位置にいるべきなのかという論議だ。

でも、もし、そうなって、ビザもいらないよってなった時に。
東アジアの人々が移民だと言って、毎月何十万人も来たらどう思うだろうか。
犯罪率が上がったり、社会保障制度が崩れていったら。
日本国内だけでも、東京にどんどん人が集まるんだから。
当然、そうなれば、景気の良い場所に人が集まるのは道理だ。
だから、よっぽど、共和権でも経済圏でも共栄圏でも、組むのであれば、国民一人一人の視点を見据えて考えるべきだと思うよ。
ロンドンはイギリスの首都だったのに、イギリスそのものが、EU圏内の主国になったわけで。
その変化に国民がどう対応していくか、ちゃんと見据えていなかったんだろうなぁ。

アメリカのトランプさんの人気の話とかを出して、すぐに「自分の国が一番」の時代になったなんて言う人がいる。
それは、なんか、全然違うんじゃないかなぁって思う。
アメリカもイギリスも、これでもかってほど、国際協力をしてきた国だしね。
むしろ、世界戦争がなくなり、冷戦が終結し、インターネットが世界中に広がった今、国境は薄くなってる。
もっと、国という単位よりも個人という単位だと思う。
個々人の生活。
政治や世界は、大きな動きになって、個人に中々注目してこなかった。
そのツケなんじゃないかなぁ。
一個人に出来ることなんてないと思っている時代がすでに終わっていて。
一個人でもネットで発言したり、SNSで、同志を見つけたりすることが出来るようになっているのを見過ごしている。
それは、もう、国という単位では抑えられないほどの勢力なんじゃないだろうか。
イギリスの事も、トランプさんの事も、少なくてもそういう勢力が影響しているなぁって思う。

思うに、演劇でも映画でも、或いは文学でもなんでも。
文化というのは、常に、戦ってきた。
何と戦ってきたのかと言えば、「戦争」と戦ってきたのだと思う。
文化を豊かにしていくことが簡単に世界中の壁をなくしていく。
音楽は簡単にベルリンの壁を越えた。
マクドナルドが中国に初めて出来た時から、中国の自由経済が始まった。
こんなに豊かな文化があるのに「戦争」なんて誰がしたがる?
そういう風に、無意識的でも地道に全体で戦ってきたのだと思う。
でも、冷戦構造が終わってから、文化は少しだけ形を変えたようにも思う。
戦う相手が、「孤立」になっているように思う。
ハリウッドのテーマは「家族」が増えていったし、様々な文化が融合していったし。
「人と人との繋がり」とは一体なんなのだろうか?ということに、文化は全体で踏み込んでいる。
戦争を駆逐して、これからの社会の中で、コミュニケーションの本質を探し始めているように漠然と感じている。
意識的に狙っているわけではないだろうけれど、芸術は常に社会の影響を受けているから。
そして、大きな何かと戦い続けているから。
実は、作品の殆どは、社会の鏡だ。

日本人は生活を切り詰めて、アメリカに戦争を挑んだ。
結果的にさんざんにボロボロに叩き壊された。武力によって。
完全なる敗北を喫した。
・・・ように見える。
でも、本当の敗北は、その後だったと思うよ。
アメリカから様々な文化が津波のように押し寄せた。
コカ・コーラが持ち込まれて、ビートルズが、マクドナルドが、ハリウッドが。
そこで、初めて日本は負けたんだと思う。
こりゃ、勝てるわけねえやって、心から理解するとしたら、そこじゃないかなぁ。

セブンガールズはその戦争での敗北と、文化での敗北の、間の物語だ。
そして、一個人が大した力を持てなかった時代の物語だ。
「自分が一番」でないと生き抜けなかった時代の物語だ。

社会が国や国際情勢を観ている間に。
その社会に住む個人を見続けたのが文化だ。
世界に持っていくと宣言しているのだから、世界の情勢も関わってくると思ってる。
今、歴史が動いた。
これを皮切りに、まだまだ再編が進んでいくはずだ。
そういう情勢の中で、セブンガールズという作品はどのように見られるのだろう?
個人にどんな思いを訴えるだろう?

イギリスが脱退したから。
個人資産が減る。
そういう時代だ。
先にその言葉が出る時代だ。
そこで、何かを生み続けることもまた、戦いなのだと、覚悟が必要だ。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 14:17| Comment(0) | 映画製作への道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする