2016年06月14日

大きな物差しで考えたいから

その時代の人にしか見えない。

そういう状態にならなくちゃいかんなぁと思う。
その時代にカメラがあって、撮影をしていて、そのフィルムがたまたま出てきた。
・・・としたら、どんな風に映っているかぐらいまで考えなくちゃなぁと思う。
時代的な状況であるとか、役の持つバックボーンであるとか。
全てだ。

実際には芝居が始まっちゃえば、そこまで頭を回転させることはできない。
むしろ、その場で生まれてくる感情をキャッチすることに精一杯になる。
だから、芝居が始まる前の前提として、自分の中で理解度を深めるしかないのだと思う。
当時の映像や写真を見たり、当時の証言を聞いたり。
映画や小説を始めとした、当時を舞台とした創作物に触れたり。
雰囲気や空気感を少しずつ自分の養分にしていくしかない。

そうなんだけど、それだけでは足りない気がする。
それは始めたばかりの若い俳優の第一歩のようなものじゃないだろうか。
もちろん、その第一歩を経験を重ねると逆に忘れていく場合もあるのだろうから大事だけれど。
とは言え、それだけでは、多分、普通になっちゃうんだろうなぁと思う。

事前にちゃんとした分析が求められていると思う。
自分なりにどこまで分析しておくかだ。
分析して、解析して、それを頭にぶち込んだうえで、頭では芝居をしない。
そういうことが出来ればなぁと思う。

自分自身で整理するために。
何を分析するかまとめておきたい。

・作品全体の分析
どんな作品で、どんなテーマを持っていて、どこに向かっているか。
何を見せなくてはいけないのか。
どんな展開で、どうやって物語を閉じるのか。
全体を覆っている空気感がどんなものなのか。

・シーンの分析
誰のどのシーンの後のシーンなのか。
誰のどのシーンに続くのか。
誰のどのシーンと繋がっているのか。
そのシーンで最低限見せなくてはいけないモノとは何なのか。
どのテンションがこのシーンで適切なのか。

・役の分析
どんな奴なのか。どんな目標があるのか。どんなコンプレックスを抱えているのか。
誰とどんな関係性なのか。絡みの浅い役とも、関係性があるのか。ないのか。
作品全体の中で、自分の役の持つ役割とは何なのか。
この役の一番の魅力とは何なのか。

・セリフの分析
なぜ、このセリフなのか。
誰に言っているのか。
リアクションなのか。理性的な言葉なのか。
同じような意味を含んだ他の役のセリフがどこかにないか。
そのセリフが、後半でどうやったら生きてくるのか。
感情と言葉がどこまで裏腹で、どこまで素直なのか。

・自分自身の分析
自分の得意な部分はどこなのか。
自分の苦手な部分はどこなのか。
自分を出すとすれば、どこでなのか。
自分が出るとすれば、どうしてなのか。
ダメな自分が出ることを怖がっていないか。

全部分析して、理解して。
一度、芝居を組み立てて。
それから、全部、リセットして、感情のようなもので芝居をしてみる。
その繰り返ししかない。

一瞬でも、観てくれたお客様の心を芝居で鷲掴み出来れば。
その一瞬の為に、全てを構築したって良い。
読み込むしかない。
徹底的に。何度でも。

デビさんが改訂をする。
それを口頭で伝える。
なぜ、たったそれだけの言い回しを変えるの?では駄目だ。
なるほど、だから言い回しを変えたのか。とすぐに理解できるレベルまで。

ある意味、自分との戦いだ。
ほんの2mm眉尻が感情で持ち上がっただけで、印象が変わる。
それは、舞台にない微細な部分だ。
そして、そこは意識的に完全なコントロールが出来ない、自分の中から生まれてくるものだ。
それが、なぜ生まれてくるのかまで、徹底的に追い込もう。
そこまでやっても、偶然、何かが生まれることだってある。

生まれてくるものに嘘はない。

つまりそれは、生きていることになる。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 02:29| Comment(0) | 映画製作への道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする