2016年05月26日

一里塚

今週末に向けて、今日も連絡が飛び交う。
今週を越えて、スケジュールが固まってくればまた動きが変わってくる。
おいらの出来ることを、一つずつ潰していかなくちゃだ。

スケジュールが決まれば、ロケ候補地に即連絡。
そこから本格的に逆算でスケジュールを組んでいくことになる。
美術のプランが固まれば役者の動きも決まるから、演出も始まる。
どんどんシーンを固めていって、撮影しながらイメージも作っていける。
やることは決まっているし、やれる方向性も見えている。
美術さんのロケハンと、プランが固まってからの監督のロケハンも必要だ。
頭の中で一つずつ整理して潰していく。

その為に、まずは今週末、再度、朝陽館様に、建具を頂きに上がる。
ここで、頂けるものによって、美術のプランも予算も大きく変わる。
そして、今週末の本読み稽古で、稽古の方向性も見えてくるだろう。
そこまで行けば、美術プランを組んでいただけるし、そうなれば足りないものも見えてくる。
足りないものを調達するために、いくつかの業者をピックアップしておく。

逆を言えば、これは不可能な事なのだ。
普通に言えば、こんなことは出来ない。
様々な無茶なことがある。
仕事としてやっていたら、そんなこと無理だ!と断るようなことばかりが続くだろう。

無理。とか。
無茶。とか。
役者は言うな。
そう、劇団創世記に劇団内で決まった。
演出家がこうやれと言われたら、やれないと思っても、口に出さない。
どうやってやるのか、そこから考える。
そうやっていたら、無理な事なんかないって思うようになった。

役者だけじゃない。
役の上でもだ。
おいらは、誰もが無理だと思うようなことを実現するような役を何度となく演じた。
不可能を可能にした。

役者だけでも、役の上だけでもない。
劇団やそれ以外の活動の中で。
そんなこと出来るの?って聞かれるようなことをやってきた。
足りない部分は、馬力で乗り切ったりもした。
時には、企画書をもって企業にまで足を運んだ。
流通業者まで言って、CDの流通のお願いまでした。
思えば、どこかで、こんなこと無理だと考えてもおかしくなかった。

今回の企画では、ほとんど、毎週、そんな言葉を聞く。
そんなこと出来るの?
そんなこと無理じゃない?
それ、どうするの?なんとかなるの?
それを一つずつ、潰していく。
なんとかなるの?じゃなくて、なんとかしていく。
アイデアと、行動力と、熱意だけで。

なんでそこまでやるんだろう?
その辺は、実は、自分でもよくわかっていない。
自分のためかと聞かれたら、どうも、そうとも言えない。
もちろん、応援してくれる、支援してくださった、そういう皆様の為だけど、それだけでもない。
何か意地になってるのかな?とも思うけれど、そういうわけでもなさそうだ。

ふと見ると。
道が一本しかない。
なんか、そういう事のような気がしている。
この道を進むしかないじゃんね。
そう思う。
おいらがいなくても、誰かがやるだろう。
だって、もう道は決まっていて、前に進むだけなのだから。
そこに、障害があろうが、困難があろうが、変わらない。
坂は登るし、壁は打ち破る。
だって、道が一本しかないのだから。
元に戻るかリタイアするか進むしかないのだったら。
選択肢は一つしかないようなものだ。

おぼろげだった道がどんどんはっきりとした道になってきたぜ。
うん、これでいい。

一つだけ心配なのは、まだ、仲間感覚が強いことだ。
もっともっとぶつかっていいような気がする。
それぞれの思いが強くなれば、間違いなくぶつかるはずだから。
道が一本ならぶつかったって、ぶれることはない。
仲間じゃなくて、同志になった方が、きっと強い。
龍馬と中岡が喧嘩ばかりしていたように。
それでも、進む道が同じなら、何の問題もない。
内輪受けになってはいけない。
それぞれぶつかりあっていけたら、もっと良くなると思っている。

今週末。
もう一段感、景色が変わる。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 03:35| Comment(0) | 映画製作への道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする