昨日、展覧会に行って、そのまま元赤線地帯を練り歩いた。
外観を残す建築が意外に今も残っている。
探せば、まだまだあるなぁと思った。
けれど、やはりバラック建築ではない。
バラックとなると、限られた場所にしかない。
本当なら俳優は芝居だけやればいいと考える人もいるかもしれない。
低予算だから、当然、それだけでは足りない。
でも、そういうことじゃないんだな。
支援していただいて、映画製作をする。
その感謝から、自然とやれることは全てやろうという気持ちになっていく。
必要な情報、感じたい空気感、そういうものをどん欲に欲してる。
色々知りたくて、色々見たくて、うずうずしている。
出演するだけ・・・なんて、とてもじゃないけど、失礼な気がして出来ない。
1cmでも、1mmでも、良い作品にしなくてはいけないという思いが、体を動かす。
展覧会が昨日までだったから、昨日のうちに作品を搬出して、アトリエに持っていくと聞いていた。
おいらは、撮影候補地まで出かけて、缶コーヒーを差し入れに向かう。
石の彫刻だから、肩が抜けるほど重いのだけれど、運ぶのを手伝う。
併設されているプレハブで、お借りする内容について話す。
前と少しだけ話が変わっているからその部分も含めて。
面白い話もたくさんあった。
お金じゃないからさ・・・その代わり、屋根とか直せるかなぁ・・・なんて言う。
もちろん、屋根ぐらい、すぐに直すんだ。
おいらたちだって、雨漏りしたままじゃ撮影にも設営にも支障をきたすのだから。
時間がある日に、何人かで早い段階で直しに行くのもいいなぁ。
現場を見たい人もいるだろうから。
最初に貸してくださると言っていた現代彫刻家の方も今日はいらっしゃった。
鉄で現代美術の創作をされていた。
立ち話で簡単にその後の経過を話した。
候補地を借りている方々で一人だけまだ会えていない方がいて。
明日もちょっと顔を出してみようと思っている。
現代美術家の方が、その方ももう知ってるよという。
どうやら、大家さんが話をしてくださったらしい。
明日、もし会えなかったら、大家さんのところに顔を出してみようかな。
もしかしたら、連絡先を聞いておいてくれているかもしれない。
気付けば、五月だ。
今日は、まさに五月晴れだった。
これから、どんどん暑くなっていく。
夏がどんどん近づいている。
今年も猛暑が予想されているそうだ。
おいらは、どんな汗をかくだろう。
忘れられない夏になればいい。