2016年04月29日

heartbeat

今週は稽古がない。
シナリオの続きが楽しみで仕方ないからとても困る。
まぁ、仕方がない。
展開が分かっているのに、映画シナリオだとどうなるのか。
あの先が、本当に面白さが出てくるからさ。

まるで、中学生の頃の少年ジャンプだ。
おいらたちの世代は、団塊Jrとか、BB2と呼ばれる世代だ。
日本の人口の中で、おいらたちの世代が購買層のメインを務めている。
だから、おいらたちが子供の頃に流行った作品は今もrevivalされたり関連商品が売られる。
ガンダムしかり、ジャンプ漫画しかり。
あの頃、ジャンプがどのぐらい凄かったか。
とにかく、数百万部も発行していて、全員が我先に手に入れようとしていた。
ドラゴンボールや、北斗の拳、キャプテン翼、今も話題になるような作品がいくつも連載されていた。

ジャンプが、すごかったのには、実は理由があったのだという。
人気が出るノウハウというのが系統立てて確立されていた。
テクニックとして、その週のラストに何を持って来れば人気が上がるのかとか、見開きページには何を書けばいいのかまで。
ドラゴンボールは、「かーめーはーめー」で来週!というのに、何度やられたことだろう。
とにかく、最後まで読むと、もう次週が気になって仕方がないように工夫されていた。

ハリウッド映画も実は、シナリオ作成において、必ずヒットするノウハウがあるのだという。
ある程度、そのテキストのルールに則っていないと、企画段階で何度もダメ出しが出るらしい。
それじゃあ、同じような話になってしまいそうだけれど、それでも作家ごとの個性は出るようだ。
そのノウハウの全てを詰め込んであるのがハリウッドだという。
そんなの、読もうとも思わないけれどね。
でも、やっぱり、それはあるだろうなと思う。
例えば、日本で言えば、起承転結という考え方がある。
殆どの物語は、この起承転結で構成されている。
まぁ、ざっくりとした四分割の構成方法だけれど、確かに物語はそれがあるだけで、面白くなる。

デビッドさんのこれまでの台本、作品群を見ると、この起承転結が実はしっかりしている。
物語は、導入部があって、それが展開していって、どこかでひっくり返って、閉じていく。
ただ、唯一、この「セブンガールズ」だけは、そういう構造をとっていないように思える。
構造だけではなくって、いわゆるハッピーエンド的な、いわゆる結末というものが、多くの作品とは違って、お客様の想像力に委ねる部分が大きい。
見る人によって、どんな結末なのか意見が分かれるような終わり方をしている作品は意外に少ないのだ。
実は、デビッドさんの作品群の中では、ちょっと変わった作品ということになりそうだ。
なりそうなんだけれど、やっぱり、とてもデビッドさんらしい作品になってる。
この辺のバランスがとても面白いなぁと思う。
構造も、展開も、結末も、いつもと違うのに、やっぱり、らしさが残っているというのは、とても重要な事だ。
それは、らしさというものが、物語の骨格とは別のところにあるという意味だからだ。
作家の持つ味というのは、おいらは小説でも映画でも舞台でも、ついつい注目するのだけれど。

おいらが現時点でのセブンガールズのシナリオを読んでいて。
舞台と映画という足場が変わっている中で感じていることは、実はその辺の部分だ。
ああ、やっぱり、デビさんはデビさんなんだなぁ。そういう感じ方。
もちろん初稿だから、ここから更にソリッドになっていくのだけれど。
無駄に見える部分に、すごく美しさが潜んでいたりする。

だからこそ。
先週貰った台本の続きが気になる。
そこから先をどんなふうにシナリオにするのか、今からドキドキしている。
おいらはきっと、まず最初にビートを探す。
デビッド・宮原の書く言葉だけが持っているBEAT。
それが掴めると、一気に体に落ちてくるから。

映像は編集出来るから。
出来上がりにも、デビッドさんのリズムやビートが出てくるんだろうなぁ。
舞台よりもずっと、ピュアなエキスになると思う。

そこにいる観客の呼吸音、鼓動。
それが作品のビートと共鳴した時に、この作品は完成するのだと思う。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 04:08| Comment(0) | 映画製作への道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする