2016年04月16日

途切れないモノ

群発する地震の中。
今、自分が出来ることは何だろう?
そう思った時に、一番はやはりいつものように自分は自分の活動をすることだと答えが出た。
地震にショックを受けて日本全体が静かになってしまってはいけない。
全員でいつものように経済活動でも、芸術活動でも、どんな活動でも続けていく。
その事が、今、被災されている皆様の復興に向けた一歩になる。
ニュースは続くけれど、テレビを消して、今日のおいらも動き出した。

先日の古賀Pとのミーティングをして。
明日は稽古場で簡単なミーティングをする予定。
その前にもう一度、ロケ候補地1に向かった。

ロケ候補地の行政、自治体には既に連絡をした。
役所のご担当者も、自治体の会長さんも、快く応対してくださっている。
候補地の地主さんにも挨拶に行ってある。
地主さんはとても快活な方で、借主さんが問題ないなら良いよ!と言ってくださる。
なんというか、とてもとても心強い。
今日は、会える方皆様に舞台版のセブンガールズのDVDだけでも手渡そうと思った。
まだスタッフが決定になっていないから紙の資料をまともに作れない。
その間に少しでも内容を知ってもらわないといけない。
娼婦の話だと伝えると、皆様、一瞬顔を曇らせる。
ポルノの撮影なんじゃないかと思ってしまうのだと思う。
ちゃんとした映画です。ちゃんと製作会社が入ります。
そのたびに伝えているけれど、何よりも舞台のDVDがあることが大きい。

ここにパンパン小屋が組めたら最高なんだよな・・・
そう思っている候補地の一角に立っていたら。
老紳士がてくてくと歩いてきた。
初めてお見掛けする方だったので、すぐに挨拶したところ、候補地の一角の彫刻スタジオの方だった。
彫刻家で、こちらの共同アトリエでは一番の古株の方だった。
来週から展覧会があり、その準備にいらっしゃったのだ。
すぐに、挨拶をして、映画撮影の趣旨を伝える。
すると、中に入れていただき、控えのプレハブ小屋で丁寧に話を聞いてくださった。

石屋さんと、木の彫刻をされている方としか話していなかったけれど。
石屋さんとこちらの方が、このアトリエを開いたような方だった。
そして、様々な話の中で、とてもとても良いお返事を頂いた。
こちらのアトリエは、4人の共同スタジオで、あと一人の方に確認が取れたら問題ないと言ってくださる。
しかも、撮影予定の日程は、恐らく展覧会で、無人だという。
とてもチャーミングな笑顔をする方で、俺の彫刻にはギャグが入ってるんだ!なんて言う。
木を削り、石を砕き、作品を創り、それを何十年も繰り返してきた方だ。

正直、今週、予算組を再度考えていて、本当に実現できるのかよ!と弱気になった瞬間が何度もあった。
もちろん、ご支援いただいた以上、絶対に実現するのだけれど、限られた予算の中で出来る範囲がある。
その範囲を小さくしたり、妥協していったり、或いは公開のための予算を削ったり。
そういうことをしないと、厳しいんじゃないかと何度か挫けそうになった。
その難しいいくつものことが、今日の挨拶で、数十%も軽減することになると思う。
都内だから、移動費も宿泊費も全て掛からなくなる。
都内だから、美術製作を今から少しずつ手を付けることが出来る。
都内だから、美術製作期間を短くすることが出来る。
その上、場合によっては、資材を空いているスペースに置かせてもらえるかもしれないことになった。
もちろん、まだあとお一人共同の所有者がいるから、わからない部分もあるけれど・・・。
どうかどうか、その方にも気持ちが届けば・・・すべてがうまくいく。

ある映画でね。
山門を撮影していたというんだ。
いち風景としてさ。
で、用意、本番、スタート!って録画を開始したらね。
当たり前のように、野良猫が山門に現れて、あくびをしたんだって。
カット!OK!
それはね、映画ではとてもよくある奇跡らしい。
ただの風景が野良猫が来たことで動きのある素晴らしいカットになった。
計算していないのに計算したかのように現れた。
そういう奇跡が映画では起こるんだって。

おいらは、こんな幸運はないと思う。
普通、新橋のバラック街を再現しようと思ったら、大変な事だ。
スタジオを借りてセットを組める予算があれば、もちろん、絶対にそうするだろう。
それ以外なら日本全国の中からいくつかロケ候補地を決めて、数か月かけてロケハンして決定していく。
そのロケハンだって、移動費、宿泊費、人件費が掛かるんだよ。
それが、自分の足でこんなに早い段階で見つかって、しかもそこの方たちが皆さん良い方なんて。
ロケハンに監督やスタッフさんを呼ぶにしても、電車で来れるなんて。
そんなこと、実際にはありえないんだよ。少なくても聞いたことがない。
良く見つけたなぁとか、執念だな小野寺の、なんて言うやつもいるけどさ。
やっぱり、これは運だと思う。

セブンガールズの映画化には何かがあるとしか思えないよ。
クラウドファンディングの感動的な達成から、ロケ候補地まで。
何かが誰かが、映画を撮影しなさいと、誘導してくれているかと思う程だ。
一生分の運を使っちゃってるのかもしれない。

もうさ。うん千万なんていう大きな予算もないし。
出来ることは、自分が一生懸命になれる情熱だけだもん。
やっぱり、応援してくれた皆様に応える義務があるしさ。
自分の持てる情熱の全てをこの映画に懸けなくちゃいけない。
おいらの持てる武器は、情熱だけさ。

もう一人、逢えたらいいなって思って。
彫刻家の方と話が終わっても暗くなるまで待ってた。
結局いらっしゃらなかったんだけどさ。
そしたら、準備を終えた彫刻家さんが帰り道おいらを見つけて。
え?なんでまだいるの?
っていうからさ。
ここの人にももう一度逢いたいんです・・・って伝えたの。
そしたら、立ち止まって、もう一度、色々話をした。

20年近く劇団を続けてきたことに、大変な事だねぇ。と言ってくれて。
暗くなるまで一人で待っているおいらにニッコリ笑ってくれた。
ああ、何十年も彫刻を続けてきた人には伝わっている。すぐにわかった。
気持ちを傾けていること。情熱しかないコト。その全てが。
福島で個展を開いた話や、熊本への思いも話す。
DVD、絶対に見るから!って帰っていった。

暗くなった集落で。
おいら、感動していたんだ。

この映画は、生まれるべくして生まれる。
撮影されるべくして、撮影される。
これはもうすでに運命的なんだ。
そう思わないと、こんなにたくさんの偶然が重なるわけがない。

その理由はまだまだ先の話だけれど。
絶対に形になるって、おいらは思った。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 20:37| Comment(0) | 映画製作への道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする