2016年04月04日

歓声が似合う人

稽古に向かう電車の中。
今頃、パンパン達はダンスを練習しているなぁと思った矢先にメールが届く。
送信者は、音楽監督の吉田トオルさん。
え?まさか、よもや?
すぐにメールを開くと、やはり添付ファイル。
つまり、今、ダンスをしている皆の為の映画用の曲が送られてきた。

やばい!まぢか!!
すぐに、鞄の奥から普段は使わないヘッドフォンを取り出してスマホで聴く。
すごい!すごい!ラスト、鳥肌。これだけで泣いてしまう直前。
そのタイミングで、もう一通のメール。
なんだよ、聞いてる途中で、何してくれてるんだよ!!
・・・と、むっとしたのもつかの間。
メールを開くと、次のトオルさんからのメール。

え?え?え?

まさかの2曲目。
こちらは、感動というよりも、ワクワクする感じ。
あっという間に、頭の中にパンパンたちの映像が浮かび上がってくる。
これは・・・この2曲は、ダンスをしている彼女たちに早く届けなくてはいけない奴だ・・・。
幸い、稽古場の最寄り駅はもう次の駅。
降りるなり、稽古場に向かう。
時計を見ると、少しだけ余裕があったから、胸をなでおろす。

稽古場に入ると案の定、ラストに通して踊るのをやっている。
そのまま、ステレオデッキまで歩いていく。
曲が終わるなり、ステレオの外部入力にスマホを繋げて、曲を再生する。
もう、ダンスの時間が終わってしまう直前だったから、とりあえず説明抜きで。
流れるイントロに、クエスチョンマークのパンパン達。
これ、今、トオルさんから届いた・・・。
言った瞬間に上がる歓声。
えーーー!やったーーー!うそーーーー!

そのまま流れる新しい音。
曲は同じでも、テンポやアレンジが変わって、更にワクワクする曲になっている。
パンパンたちは、そのまま嬉しそうに、踊りだす。
聞き入るのではない。
最初に耳に入ってきた曲のまま、もう体が動き出していた。
同じ曲をもう一度再生した時もそう。
やはり、踊る。
そして、もう一曲もかける。
やっぱり、それも、座って聞くわけではなくて、いきなり踊りだした。

映画音楽。
場合によっては、撮影が終わってから出来上がる場合もあるはずだ。
編集後のフィルムに音を重ねていくという作業の方が曲の長さなどを考えれば効率がいい。
イメージももちろん繋がりやすい。
事前にある程度曲を用意しておいて、出来上がったフィルムに重ねるときに再編集する。
それなのに、今は、まだ撮影前。
舞台ですでに演じられた作品とは言え、絵のイメージもない段階。
この段階で曲が届いて、その曲でダンスを踊れることが映画製作という世界でどれほど幸せな事か。
それも、最初に聞いた瞬間に、背筋に電流が流れるような、すげー曲でだ。
製作過程はトオルさんのBLOGにて詳しく。
ス・・・スケッチなんすか・・・これ?

ふと見ると。
ダンスを踊るパンパンたちの向こうに、男たちの顔。
ダンスが終わるのを待っていた男たちがみんな顔を出して曲に聞き入っている。
その中にはデビッド・宮原もいる。

大スクリーンに、あのシナリオの映像が広がって、この音楽が流れている。
そんな映像イメージがみんなの頭の中に広がっているのがすぐにわかった。

ふと、今日あがった新しいシナリオを手にすると、50pの文字。
このまま順調に進めば初稿は4月中にもあがるかもしれない。
映像の方が舞台よりも書きやすいそうだ。
それは、舞台では言葉で説明する部分を、映像では絵で見せられるから。
多分、頭の中に絵がある人だから、それを言葉に変換する作業がない分、効率がいいのかもしれない。

踊り終わった後も、明らかに、テンションが上がっている女優達。
目が光っている。
テンポ感や、アレンジの変更で、振り付けを再考しなくちゃ・・・なんて言葉も出てくる。
それも、前向きな表情でだ。

アシタ雨でも アタシは晴れ

その後の稽古中も。
頭の中をあの歌がずっと流れていた。
いつまでもいつまでも。

これを書いている今も。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 01:56| Comment(0) | 映画製作への道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする