2016年04月01日

神よ我に艱難辛苦を与え給え

年を重ねた日。
都内某所に、「セブンガールズ映画化実行委員会」の最初の打ち合わせに向かう。
加藤Pがくしくも言った。
「はじまっちゃいましたね」
そう、いよいよ製作開始だ。

ざっくりとしたスケジュール、スタッフの選定、どんな映画にするのか。
大きく大きく、話は進む。
まだまだ具体的ではない。
スケジュールはまだ時期的なものだし、スタッフさんもここからオファーをしていく。
本当にこの低予算で、映画が出来上がるのか。
そんなことが可能なのか。
いや、可能不可能の話ではない。
やるのだから。
だから、どうやってやるのかを話す。

製作Pは製作の立場で。
ラインPは実際に撮影していく全ての為に。
それぞれの立場での意見が交錯する。
昨日まで撮影だとか、明日は納品だとか、その合間。
つまり日常が映画製作の二人の間に、おいらとデビさんはいた。
プロの仕事をしている二人だ。
聞いているだけでも勉強になる。
出てくるスタッフさんの名前を聞いてもわからないけれど。

プロの二人も低予算映画で時代が現代ではない作品は記憶にないという。

とにかく今、やらなくちゃいけないことのいくつかはわかった。
明日にも、劇団員にも連絡をしようと思う。
ありとあらゆる苦労を、仲間の、団体の、繋がりの力で乗り越える。
それ以外にない。
・・・情熱以外に、このプロジェクトを成立させる術はない。
それが、とてもよくわかった。
そして、何よりもそれが強い団体だという事もわかっている。

でも、おいらはね。
逆だと思ってる。
この作品の映画化は。
このプロジェクトは。
楽に、撮影日を待ってるだけのようなスタンスではダメなんだよ。
たくさんの苦労と、たくさんの努力と、たくさんの汗と。
それがむしろ、必要なんじゃないかって思ってるんだよ。

パンパンって、ある意味で社会の底辺の存在だ。
それがもがいてもがいて、地下から空を眺めようとしているような作品がセブンガールズなんだ。
それはなんというか、劇団前方公演墳が映画に挑戦することに似ていると思うんだ。
底辺じゃねえよ!って言われちゃうかもしれないけれど。
程度の差こそあれ、この映画製作をもがきながら挑戦していくこと。
それは、空気になって、フィルムに焼き付いていくと思う。

セットを創った本人が登場人物の劇場用映画なんて、ほとんどないぜ。
それが、トンカチ握って、釘を咥えて、ドカジャン羽織って、セットを創ったとする。
自分で創ったセットで演じるなんて、落ち着いて考えたら最高なんじゃないかって思う。
まぁ、セットは美術スタッフがいるんだけどさ。
そこもヘルプが必要ならおいらは手伝いに行くつもりだよ。

それもさぁ。
笑っちゃうけど、もう18年もおいらたちは、同じことを繰り返してきたんだよ。
自分たちでトラックを運転して、自分たちで舞台をくみ上げて、自分たちでセットを建てる。
そりゃ、旗揚げの頃はなんにも出来なかったけど、今となっては当たり前にやる。
女子だって、荷物を運んだり、ペンキを塗ったりする。
わかってるんだ。
作品を創るってどういうことなのか。
役者もスタッフもない。
作品にかける思いは同じだってことを知ってるんだよ。

最後の方に、古賀Pがくしくも言った。
「なんか、やれるような気がしてきましたよ」
そう、ここからが勝負だ。

来週、おいらと古賀Pとで二人で打ち合わせをする約束をしてお開きになる。

天よ。我に艱難辛苦を与えたまえ!
苦労せずにこの作品は完成しない。
簡単に出来てしまってはいけないのだ。
信じられないような壁を乗り越えて、初めて、信じられないような作品になる。

劇団という大きな仲間というバックボーンに。
二人のプロデューサーという強い強い味方を手にした。

ここからは、流れが速くなるぜ。

なかなか良い誕生日じゃないか。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 02:13| Comment(0) | 映画製作への道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする