「星の流れに」菊池章子
「セブンガールズ」舞台版のDVDを再び観る。
その勢いのまま、Youtubeで、この曲を検索した。
この曲にはたくさんの逸話がある。
この曲が生まれた逸話。
とある新聞の投書に、中国で従軍看護婦をしていた女性の投書があった。
戦地から帰ってくると空襲で家族も家も失っていた彼女は、上野界隈で体を売る女になったのだと書いてあったそうだ。
それを読んだ作詞家が猛烈な怒りを覚えて、上野界隈を歩き回りながら完成させたのがこの歌の歌詞だ。
この曲の歌い手が決まる逸話
ブルースの女王だった淡谷のり子さんに歌の依頼が入った。
でも、体を売る女を演じるような歌い手ではないときっぱり断ったそうだ。
結果的にお嬢様新人歌手だった菊池章子さんに歌い手の話が行った。
この曲がヒットした逸話
上野界隈を仕切る大物パンパンがいて、ラジオのインタビューをしたという。
そのインタビューの中で、このパンパンが口づさんだのがこの曲。
夜の街を徘徊するパンパンたちは、この歌を好んで口にしたという。
ラジオで流れてから、一気に広がっていった。
この曲はその後も残った。
多くの歌手がこの曲に共感を覚えてカヴァーをする。
ちあきなおみさんなど、有名な方が多く音源を残している。
この映像には、当時のパンパンの画像も流れる。
このパンパンたちが、この歌を歌ってたんだなぁ・・・そんなことを考える。
「セブンガールズ」の彼女たちが歌う歌は「星の流れに」ではない。
「星がいっぱいでも」だ。
タイトルは似ている。
パンパンが口ずさむというのも同様だ。
でも、意味は違う。
セブンガールズたちは、歌うたびに前を向いた。
いい映画になるなって思った。
うん。
いい映画になるよ。
たくさんの共感をきっと集める。
クラウドファンディングと同じように。
この作品はきっとたくさんの共感を集めることになる。
この曲と同じように。
さあ。
今日は久々にあのパンパンたちに会える日だ。