2016年02月26日

企画の助走

クラウドファンディングが終了して今日初めて映画プロデューサーに会いに行く。
所用でデビッドさんと映画プロデューサーが同席するとのことで、行ってきた。
舞台のDVDを持参して、少しでもスムーズに進めばと舞台のDVDのコピーを持参した。

その前に打ち合わせがあったから少し疲れているだろうなぁと思った。
ただでさえ、忙しい人だから。
それでも、企画が動き始めるのだから、顔だけは合わせないといけない。
そもそもこの企画を最初に相談したのだから。
少ない時間だとしても、なんとか足を運びたかった。

映画のプロデューサーと言っても、様々なプロデューサーがある。
今では、映画の「プロデューサー・チーム」なるものも結成されたりする。
企画プロデューサー、ラインプロデューサー、などなどだ。
他にも音楽Pとか、宣伝Pとか、協力Pとか、共同Pとか。
規模が大きくなればなるほど、プロデューサーと言う冠のスタッフが増える。
余りにも多いから、ちょっとよくわからないなぁってなっちゃいそうだけれど。
なんとなく、ここ数年でおいらもわかってきた。

いわゆる、今日、デビッドさんとおいらと3人であった方は、今回の企画プロデューサーになるということだ。
企画の立案、映画のコンセプト、その他キャスティングなど、映画の方向性に関わる仕事だ。
そこから、監督や原作なども選んだりする、最初の核になる部分を担う。
もちろん、今回は様々なことが既に決まっている。
舞台「セブンガールズ」の映画化だという事も決まっているし、監督はデビッド・宮原だ。
作品のテーマもはっきりしているし、メッセージもある。
だからこそ、話は作品のコンセプトに集中した。

舞台を映像化する。
原作がある作品の映像化は昨今増えている。
その中で、必ず出てくる問題がある。
それは原作を超えることが出来ないという大きな壁だ。
もちろん漫画原作であったり、小説が原作であったり。
そういうものよりもずっと、映画に近い舞台だから、大きく変えたり、大きくカットしたりする必要はない。
ないけれど、視点を変えるだとか、作品の軸を作っていくだとか。
或いは、映画ならではの、何かが必要になってくるのでは・・・
・・・という話になった。

生の舞台は、すごい。
目の前で役者が涙を流して泣いている。
それを映像で超えることって大変な事なんだ。
そんな話になった。
そうかもしれない。
舞台をやっていると、映画の持つ公共性や広さ、深さ、力強さ、規模。
そういうものに、憧憬を抱くけれど、映画の世界からすれば目の前にいる役者の存在感。
そこにリスペクトを持ってくださっているという事だ。
声の音圧だけで、ぐっとくる。そんな話になった。

セブンガールズはセブンガールズのままを多くのご支援いただいた皆様は期待していると思う。
だから、そこを大きく外れることは恐らくない。
原作とは似ても似つかない作品になって原作ファンが嘆くというのは良くある話だ。
でも、想像を超えるようなコンセプトを持つかもしれない。
ああ、こう来たか。そうか、こんな風に映画にするのか。
一発でわかりやすい、「作風」を決めていかなくちゃいけない。

簡単にスケジュールの話なども出た。
撮影開始までも長い長い時間がかかるだろう。
急ぐのか、じっくり準備するのか。
最高を目指すなら、準備する方を選びたいとデビッドさんは言った。
今の皆の勢いを維持したまま、撮影に雪崩れ込みたいという希望もあるけれど。
確かに準備はしてもしたらないぐらい、した方がいい。

色々な話は、恐らく、原作・脚本・監督であるデビッド・宮原の肥やしになっていく。
様々な要素を頭に入れながら、イマジネーションを広げていく。
そして、シナリオを書いていくことになる。
舞台の脚本はあるけれど、映画のシナリオとなるとどこでシーンを区切るのかだけでも時間がかかる。
映画ならではの要素も、恐らくどんどん入れていくと思う。

本格的に動き始めるのは、前述したラインプロデューサーまで話が通った時だ。
コンセプトが決まればそこから、撮影現場、美術打ち合わせ、スタッフ選定に進んでいく。
映画のスタッフさんも、もう夏ぐらいまでは埋まっている人が多い。
そこは、劇団の製作と大きくは変わらない。
スタッフさんのスケジュールと、撮影現場の空きと、シナリオの完成と。
その日を迎えた時、初めて撮影スケジュールが決まる。

改めて、始まったばかりなのだと知る。
そして、改めて始まったのだと感じる。
まだ、最初の一歩も踏み出せない。
じっくりと、取りかかるしかない。

おいらは企画立案と、資金調達までのプロデューサーだ。
このままオンブにダッコの丸投げでいいのかな?と不安になる。
自分の脳味噌をフル回転して、最高の作品になるために知恵をしぼらないと。
少しでも力になれるような何かが出て来たら、おいらからも連絡していくつもりだ。
既にいくつもの映画の企画を出したプロデューサーを職業にしている人とはレベルが違うだろう。
圧倒的に低いレベルだとしても、思いついたことを少しでも連絡しようと思った。
自分の意見を通したいとかは全然ない。
むしろ、すごいコンセプトを期待している自分の方が強い。
単純に、期待だけする自分が許せないのだ。
大した力になれないかもしれないけれど。
じっとしていられる性分じゃない。

考えて、考えて。
作品を深く深く理解しろ。
その向こうにしか、きっと、作品はないから。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 02:24| Comment(0) | 映画製作への道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月25日

最初にすること

映画化が決まったその瞬間。
稽古場にはメンバーが集まっていた。
正確には、集まりかけていたメンバーもいた。
それぞれが、それぞれに喜んだ。

その後、一通り話した。
ここからが大変な事。
覚悟しようぜという事。

とは言え、役者だ。
役者が何を頑張るのだ。
いつも通りじゃないか。
そう思うかもしれない。
いつも通り。
でも。
なんだかいつもと少しだけ違う。

決まったことは単純だった。
よし、じゃあ、もう来週からセブンガールズの稽古をしようぜ。
その一言だった。
この際、通しちゃうか?
そんな一言だった。

既に4回もの再演をしている作品。
去年の10月に上演をした作品。
まだ記憶に新しい中、もう一度稽古をする。
そして、更に今までよりももう一段回、深く役を理解する。
自分の役を自分のものにする。
いや、その役の人物になりきるという事に今から挑戦していく。

簡単なことだ。
応援してくださった皆様がいる。
その皆様においらたちが出来る唯一のことかもしれない。
皆様に対して出来ることは、より作品世界を濃くしていくことだ。
どこの役者にも出来ない。
自分たちにしか出来ない。
撮影日が決まってもいないのに、稽古が始まる。

信じられるだろうか?
つい先日Youtubeで観た方もいると思う。
あの作品が今週稽古場で観客のないまま、もう一度上演される。
ただ、作品を理解するためだけに、衣装も付けずに。
あの子たちが、再び、稽古場に現れるのだ。

そして、稽古にはカメラが導入されることになる。
徐々にだけれど、カメラを導入して、モニタで確認しながら自分の演技を深くしていく。
そういう稽古を撮影日も決まる遥か前から、監督と共にやっていく。
今までにない部分・・・例えばヨリ(アップ)だとか、長回しだとか、立ち位置だとか。
とにかく、映像にしてその演技を更に良くするという事を繰り返していく。
普通の映画製作でも考えられないような夢のような稽古時間が始まる。

もちろん、キャストが完全に決まったわけではない。
前回の舞台と完全に同じになるのかどうかもまだ決定じゃない。
監督の映像の方向性なども決定していない。
だからとして、じっとなんかしていられない。
出演する役者は、ただ喜んでいてはダメなのだ。
たくさんの皆様の応援に応える。

ある意味でオーディションなどよりも過酷だ。
既に完成している芝居を更にブラッシュアップしなくてはいけない。
目に見えて変化するのはきっと稀だ。
少しだけ変化する。その変化をきちんとキャッチしていく。
そういう作業になる。
逆を言えば、そういう作業を越えないとダメだという事だ。
監督の意図を素早くキャッチして、すぐに芝居に反映させる。
それを出来ないと、編集段階でカットされてしまうだけだ。
だから、その反射神経を磨いていかなくちゃいけない。

まずは稽古。
まずは精進。

そこからしかスタートしない。

千里の道もなんとやらなのだ。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 02:57| Comment(0) | 映画製作への道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月24日

大風呂敷

一夜明けて本当にたくさんの皆様から様々なおめでとうのお言葉を頂きました。
演劇関連の方から、快挙ではないかとのお言葉もいただきました。
そしてMotionGalleryの代表からもご連絡がありました。
入金がいつで、手数料がいくらなどの明細と共に、「感動的」というお言葉も。
ああ、外から見ていた方にも、感動していただけるような、そんな流れだったのだなと。
今更ながらに、思い至りました。

さて、まずは扉の前に立ちました。
これから何が起きるのか。
ここからどうなっていくのか。
恐らくご支援していただいた皆様も、劇団の皆も。
漠然とした想像ばかりしていると思うのです。
映画になる!
・・・で、それがどうなるのか。
とにかく、映画になるのはすごいけど、そこからどうなるのか。

おいらは、先の先まで考えています。
そして、きっと、それを人に話せば、間違いなくクラウドファンディング前と同じように笑われます。
でもね、夢を見るのなんか、勝手なんだから。
どれだけ、大きな夢を見たって、なんの罪にも問われないんだから。
もちろん、最低の想定もきちんとしているのならという条件付きではあるのですけれども。
想定をした上で、大きな大きな夢や野望を持っていいと思うのです。
笑われても、別に何も気にしないし、傷もつかないし。
いや、それどころか、夢があるからこそ、現実的なコトを乗り越えられるのです。
例えば、役者が楽屋で、湿布を貼ったり、のど飴を舐めたり、目薬を差したり。
そういう現実的な準備をして、舞台に立ってます。
そんな現実的な準備が出来るのは、その向こうがあるからです。
向こうがないまま、人は行動できないと思います。

そんなわけで。
おいらの、思い描いている最高の場合の展開を堂々ここに記しておきます。


1:紆余曲折あるものの素晴らしい映画が完成する。
2:海外の映画祭にノミネートされる。
3:海外映画祭に参加するために渡航する。
4:観客が涙を流してスタンディングオベーションが生まれる。
5:観客賞をとる。
6:アメリカの田舎の映画館での単館上映が決まる。
7:口コミで話題を呼び、全50州での上映が決定する。
8:テーマ曲が全米で異例のヒット。スキヤキ以来のチャート1位を記録する。
9:レディ・ガガが、カヴァーしたいと名乗り出る。
10:さすがに吉田トオル氏に焼き肉をおごってもらう
11:ハリウッドからリメイク権のオファーがある。
12:ブルックリンの貧しい娼婦では、パンパンと違うからと断るものの、最終的にリメイク決定
13:そうなってくるとデビッド・宮原から鉄板焼きをおごってもらう
14:金子透が助演男優賞を受賞
15:当たり前だけど金子透から寿司をおごってもらう
16:日本に凱旋する。
17:全国でのロードショーが決定。全国を回る。
18:東スポ映画大賞受賞
19:審査委員長の北野武さんに感情的になって抱き着いて殴られる。
20:日本の映画会社からデビッド・宮原にオファーが殺到するも、しばらく休むと発言
21:舞台版セブンガールズ決定版、再上演決定
22:このBLOGが「劇団員が世界に挑んだ奇跡」として発売開始
23:小野寺さん、関わった全ての人に、てんぷらをおごる。
24:異例の興行収入があったため、支援者の全員に感謝状と共に作品DVDを無料で送付する。
25:どのチャンネルに回しても劇団員が映っている。
26:舞台版セブガールズ公演、異例のロングラン決定
27:ブロードウェーでの舞台上演決定
28:下北沢の様々な劇団が、様々な作品を映画化し始める。
29:セブンガールズは、様々な資料になって、パンパンの存在について教科書に記載される。
30:金子透演歌歌手デビュー
31:何もかも捨てる。
32:もう一度、ゼロから作品を創る。
33:何度も何度も作品を創る。


ね。
笑ってしまうでしょ?
でも、わりと、金子透のクダリ以外は、全部、本当に考えてます。
そうなったっておかしくないって。
でも、きっと、笑われる。
そんなにうまくいくわけがないだろって。
でもさ、そんな風に最初から出来ないって決めても何も良いことなんかないもん。
この中の1個でも2個でも叶うかもしれないのにさ。
妄想のレヴェルだって言われるかもしれないけど、そんな妄想だってするよ。
もちろん、同時に目の前の現実的なことだって考えるからだけど。
低予算で、現代モノじゃないのだから考えなくちゃいけないことが山盛りだ。
きっと、これからたくさんの壁にぶつかるし、たくさん悩むと思う。
悩めるのは、誇大妄想と言われようと、夢を持ってるからだと思うよ。


何も不可能じゃない。
何だって起きる。

そのために始めたんだから。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 01:14| Comment(0) | 映画製作への道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする