2016年02月29日

決起した人

4年に1度の閏日。
ニンニクの日?

クラウドファンディング開始から今日まで。
皆様の中で少しだけ疑問に思っていた人がいると思う。
それは、おいらがこうしてBLOGを書き。
SNSでは劇団員が喜んだり、宣伝したりしている中。
デビッド・宮原が一体、どんなことを考えているのだろう?
そう、思っている人が。

稽古場に集合して、すぐにミーティングになった。
デビッドさんは自分の思う展望と願い、覚悟を回りくどく話した。
劇団員達はそれを聞いた。
それは2時間ほど続いた。
内容についてはもちろん書かない。
ただデビッドさんと知り合ってもう20年近い年月が経つけれど。
かつて見たことがないデビッド・宮原がここにいるよ。そう感じた。
そんなことねえよ!と言われるかもしれないけれど。
おいらが、そう感じたのだから仕方がない。

ミーティングが終わり一服して稽古をしようと思うと。
デビッドさんが荷物をまとめて帰ろうとしている。
おれ、いらないだろ?と言って、シナリオを喫茶店に書きに行くと言う。
わかりましたと伝え、稽古に戻る。
ちょっとした問題の話をした後に、稽古をしようとしているとデビッドさんが戻ってきた。
喫茶店が閉まっていたらしく、シナリオを書く気がなくなったのだそうだ。
舞台台本から映像を意識して客席側がないという芝居をしてみる。
始めは少し観ていたデビさんが、おもむろにノートパソコンを開き、カタカタと打ち始める。
・・・もう10ページぐらいは書いたんだけどね。まぁ、やって、続けて・・・
言いながらもキーボードを打っている。

いくつかのシーンをする。
クライマックス。猫の周りに集まるシーンを演じる。
舞台と違って、ぐるっと猫の周りに皆が集まる。
声のトーンも客席を意識しない声。
役者と役者の距離感もそれまでと全然違う。
舞台の何十倍もリアルなそのシーンを観て、泣けてきた。
これは、すごい。
すごい役者達だ。
4か月前の舞台を、映像を想定してここまでの芝居にする。
これを更に稽古すれば、間違いなくすごいシーンになると確信する。

ふと、観ると、チラチラ観ていたデビッドさんは、下を向いてる。
まさか泣いていたわけじゃないと思うけど。

稽古時間が終わり、稽古場を出る。
そこに音楽監督の吉田トオルさん。
デビッドさんはトオルさんの顔を観てトオル来てるけど、俺が帰るーとか言ってる。
・・・多分、そのままシナリオを書くと思う。
もう頭の中に、映像化した時のセブンガールズのインスピレーションが溢れて止まらない状態だと見えた。
一か月で初稿をあげてしまうんじゃないか?
そのぐらい、頭の中で様々なシーンが映像化されているのがわかった。

SNSもTwitterぐらいしかやっていないし、BLOGも更新していない。
デビッドさんが今、どんな思いか、恐らく応援してくださる皆様にはちょっとわからないかもしれない。
でも、今、大きな大きな感謝と共に、耐えられないほどの期待に応えなければならないプレッシャーと戦ってる。
同時に。
デビッドさんのクリエイションの部分が、弾け始めている。
後から後からイメージが溢れているのが言葉の端々から伝わってくる。
感謝とプレッシャーとイメージの拡がり。
おいらが感じたかつて見たことがないデビッド・宮原とは、この状態の事だ。
似たような状態は何度も観ているけれど、そのレベルが違うと感じた。

そのまま決起会に向かう。
成田さんも、西もっちゃんも、バックもいる。
酒を飲みながら、こんなシーンにしたい、あんなシーンになればと話す。
皆がみんな、思い入れの深い作品だから、様々なイメージが交錯する。
トオルさんは、全曲全編書き直すという。
シナリオが出来たら、すぐにでも作りだしそうな勢い・・・。

デビッド・宮原と吉田トオル。
二人が旗揚げの頃から言っていたコトが実現することでもあるんだ、この企画は。
もう18年も前の、夢の話。
デビッド・宮原が脚本・監督で、吉田トオルが音楽。出演はこの連中。
そんな日が本当に来たんだ。

嘘じゃないぞ。
願えば叶うんだ。
必ず、いつか、叶うんだ。
その為に、嘘をつかず、進めば。
いつまでかかるかもわからないけれど。
いつか、きっと、たどりつくんだ。

金子さんが決起会の飲み代をおいらから受け取らない。
今日だけは払うな!と命令される。
そこまで大したことをしたわけじゃないんだけどなぁ。
抵抗するも、トオルさんに止められた。
おいらがやったことは、企画を立てて、作戦を練っただけだ。
実際には、ご支援いただいた皆様が行動してくれたんだけどな。

久々に観たパンパンたちの芝居が頭に残ってる。
こんなふうに稽古を重ねて映画を撮影する。
そんなことが出来るの、今、おいらたちだけなんだぜ。
他の映画の何十倍も稽古が出来るの、劇団だけなんだぜ。

おいらの予想では、今もまだシナリオについて考えている人がいる。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 02:04| Comment(0) | 映画製作への道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月28日

こんな女に誰がした

「星の流れに」菊池章子
「セブンガールズ」舞台版のDVDを再び観る。
その勢いのまま、Youtubeで、この曲を検索した。

この曲にはたくさんの逸話がある。

この曲が生まれた逸話。
とある新聞の投書に、中国で従軍看護婦をしていた女性の投書があった。
戦地から帰ってくると空襲で家族も家も失っていた彼女は、上野界隈で体を売る女になったのだと書いてあったそうだ。
それを読んだ作詞家が猛烈な怒りを覚えて、上野界隈を歩き回りながら完成させたのがこの歌の歌詞だ。

この曲の歌い手が決まる逸話
ブルースの女王だった淡谷のり子さんに歌の依頼が入った。
でも、体を売る女を演じるような歌い手ではないときっぱり断ったそうだ。
結果的にお嬢様新人歌手だった菊池章子さんに歌い手の話が行った。

この曲がヒットした逸話
上野界隈を仕切る大物パンパンがいて、ラジオのインタビューをしたという。
そのインタビューの中で、このパンパンが口づさんだのがこの曲。
夜の街を徘徊するパンパンたちは、この歌を好んで口にしたという。
ラジオで流れてから、一気に広がっていった。

この曲はその後も残った。
多くの歌手がこの曲に共感を覚えてカヴァーをする。
ちあきなおみさんなど、有名な方が多く音源を残している。

この映像には、当時のパンパンの画像も流れる。
このパンパンたちが、この歌を歌ってたんだなぁ・・・そんなことを考える。

「セブンガールズ」の彼女たちが歌う歌は「星の流れに」ではない。
「星がいっぱいでも」だ。
タイトルは似ている。
パンパンが口ずさむというのも同様だ。
でも、意味は違う。
セブンガールズたちは、歌うたびに前を向いた。

いい映画になるなって思った。
うん。
いい映画になるよ。
たくさんの共感をきっと集める。
クラウドファンディングと同じように。
この作品はきっとたくさんの共感を集めることになる。
この曲と同じように。

さあ。
今日は久々にあのパンパンたちに会える日だ。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 02:48| Comment(0) | 映画製作への道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月27日

「思い」の塊が「映画」

応援募金箱.jpg
「応援募金箱」
ゆっくりと歩むように進んでいます。
本日、もうクラウドファンディングは終了したのですが、少しでも映画化の力になればと。
さらなるご支援を頂きました。
見てください!この完成度!
缶切りで開けるタイプの大型の貯金箱に、セブンガールズの画像までぐるりと張り付けてあります。
すごい重量感・・・。
「セブンガールズ映画化実行委員会と小野寺隆一くん御延募金箱」と書かれています。
感謝でございます。ありがとうございます!
ここぞという日まで、缶切りは使わないでおこうと思っております。
改めて、たくさんの方々の応援で、このプロジェクトが動き始めたのだと実感しております。


先週の反省会の際、劇団員が揃っている中、クラウドファンディング達成の方があったわけですが。
その日のうちに金子透が、宴会を予約しろ!と叫んでおりました。
すぐに、「ルフィじゃん」と言いました。
金子さんも舞台本番の頃は、達成は難しいんじゃないかと何度も言っていました。
達成しなくてもさ、こんなに応援してもらったっていう事はもう既に財産だよ。そう言ってました。
それが終盤になっての大逆転劇に強く興奮したのもあると思います。
それと同時に「決起会」を開こう!と金子さんは言いました。
即座の判断でした。
明日のセブンガールズ映画化の最初の稽古後に、決起会は開かれます。
決起してから稽古じゃなくて、稽古してから決起と言うのがなんとも面白いです。
稽古と言ってももちろん、シナリオではないので、舞台の台本でという事になります。
もう一度舞台の台本を稽古して、宴。
ルフィじゃん。

昨日の最初の顔合わせ程度の打ち合わせ後ですが。
自分なりに企画書をまとめています。
自分が出来ることは数少ないけれど、現時点で「セブンガールズ」という作品を一番理解しているのは、今回のスタッフの中では、デビッド・宮原とおいらだと思っているからです。
ただ、中から見る景色と外から見た作品イメージとはやはり大なり小なり違いがあると思います。
企画プロデューサーの企画の固め方がこの先にあると思うのですが、その前にやれるだけのことをしておこうという決心です。
様々な人の意見が重なればそれだけ深く良いものになっていくだろうという思いがあります。
なんだか、丸投げになってしまうようでは、やっぱり申し訳ないなぁと思いがあり、とは言え、素人が茶々を入れるような感じにならないようにという思いもあり。
なんとも難しい感覚です。
少しだけでもいいので、力になれたらなぁと思っています。

そう。もうとっくに「夢」とかの段階じゃないのです。
目の前の現実に向き合う毎日なのです。
考えなくてはいけないことは山盛りなのです。
そして、稽古方法も考えなくてはいけない。
稽古も舞台モードから映像稽古に移行しなくてはいけない。

舞台と映像の大きな違いがあるとしたら、視点の移動です。
つまり、カメラマンが移動するという新しい動きが舞台の動きに追加されます。
上手で役者が話して、それが終わると下手に座っている役者が芝居をする・・・
そういうものが映像になると、カメラマンが移動することで、上手下手という縛りがなくなります。
或いは、パンパン小屋に移動しながら話しているのをカメラマンが追い、そのまま室内のシーンになったり。
そういう新しい動きが出てきます。
そこを稽古しておかないと、不自由な絵になってしまうかもしれない。
やれるだけやろう。うん。

作品には絶対的な自信があるのだから。
クオリティを決めていくのは、やはり、企画力や演技だと思うのです。

そして、全員の情熱だなあ~。
宴でどんな話が出るだろう。
目をキラキラさせたメンバーが見れるのかな。

ま、端っこでね。
それを眺めていたいなぁと思ってます。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 07:23| Comment(0) | 映画製作への道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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