「また来てもいいですか?」 2015 前方公演墳/「劇」小劇場 撮影 SKY
劇団を十数年以上続けていると、様々な人々と知り合いになる。
映像関連の方々によく言われるのは、すごい!という事だ。
特にテレビ関連の方々にはそう言われる。
テレビと舞台の違いは、有料という部分だ。
映画関連の方々も、演劇のチケット代などを観てすごいと口にする。
無料で放送するテレビの世界からすれば、リモコンのスイッチを押すことと、時間を作ってチケットを予約して足を運ぶことの差というのが、おいらたちが思っている以上に大きい様だ。
実際、テレビによく出ている芸人の単独ライブの会場を見ると、小劇場で1~2ステージだったりする。
小劇場で何ステージもするっていうのは、意外に驚かれるのも無理はない。
それが、数年ならともかく十数年も続けているとなるともっともっと大きくなる。
そういえば今、15年以上活動を継続している劇団て都内にどれぐらいあるのだろう?
実はそんなにないのかもしれない。
ないといっても、100劇団はあるのだと思うけれど。
でも逆を考えれば、おいらたちは、17年間も皆様からお金を頂きつづけているという事だ。
もちろん、出演者にギャランティが発生した公演なんて実は数えるぐらいしかないけれど。
それもお小遣い程度しか発生していないんだから、違うと言えば違うのかもしれないけれど。
少なくても頂いたチケット代で劇団は公演を続けて、存続し続けている。
この劇団は劇団員や主催のものだけではなくて、応援してくださった皆様方のものでもあるという事だ。
そしてそれは同時に誇りになっている。
小さいながら、無料ではなく、有料で劇表現を続けているんだという事。
対価が発生しているのだということを自らに言い聞かせながら、作品に向かい続けているという事。
スポンサーやCMがあるわけではないから、100%お客様に意識が向かっている。
そんなおいらたちが、映画を作ろうと思った時。
このクラウドファンディングというのは、まさに、自分たちがやってきたことの延長線上に映画があるかもしれない。
そう思わせるシステムだった。
今まで通りの道程の先にあるシステムだった。
有料というのは簡単なことではない。
対価が発生するのだから。
クラウドファンディングは、応援であり、支援だ。
頑張ってください!と言ってくださる。
でも応援だから甘えるじゃだめだ。
リターン設定はあるけれど、それだけが対価ではないと思う。
それが、今日まで、舞台に立ち続けたおいらの実感だ。
来月の舞台が終わってから1週間でこのプロジェクトの終了日がやってくる。
その日がどんな日になるか、今から、ドキドキする。
きっときっと多くの人と、大きな達成感を手に出来たらなぁと思う。
改めて思う。
舞台は実際に目の前で芝居を観て、時間を共有できるけれど。
クラウドファンディングは、もっとロングスパンで、企画を共有していくことになる。
まずは、支援してくれた方々と、22日に何度もネットを確認してしまうんだろうなぁって思う。
絶対に損をさせない。
改めて心に誓う。
「セブンガールズ」映画化プロジェクト
2016年2月22日(月)ゾロ目の日 23:59 終了