2016年01月11日

【公開18日目】おひねり。

踊るパンパン.jpg
「踊るパンパン」 2015 前方公演墳/「劇」小劇場 撮影 SKY 
明日12日からGyaoにて「泣きめし今日子」が配信開始になる。
Gyaoなど、ネット配信の映像サイトは、固定のお客様を持っているから、短い映像コンテンツは需要があるのだと思う。
恐らく、通勤中などに観てくれる人がまた増えることになると思う。
ありがとうございます。
Gyaoをキッカケに、アクセスが増えるといいなぁ。

下北沢演劇祭もあって、舞台もいつもよりもアクセスが高い。
クラウドファンディングの告知も各所でしているから、合わせてアクセスが上がる。
そういう意味では、とても良いタイミングでのプロジェクトだと思う。
より広く、より多くの人たちがこのプロジェクトを知るといいなぁ。
そして、参加してくださる人がその中から現れればいい。

まだまだ馴染みのないクラウドファンディングだけど。
支援に参加することで主催者側に回るというのはとても面白いと思う。
実際、クラウドファンディングという楽しみ方は世界中で少しずつ認知されている。
きっと、これは定着していくと思う。

実は舞台興業にはとても良く似たシステムがある。
いわゆる「花興業」というものだ。
○○生誕記念とか、旗揚げ○○記念とか、襲名披露公演、お披露目公演・・・etc
そういうお題目が付く公演というのは従来、花興業と呼ばれていた。
相撲の世界なんかでは残っているタニマチという支援者が花興業には、文字通り花を出し、祝儀を出す。
通常の入場料収入だけではなく、花興業という祝儀も集まる公演もやっていたのだという。
今は、反社会的団体との黒い癒着などと言われ始めてから、少なくなっていると思うけど・・・。
地元に根差した興行会社などが企画したり、ついこの間まで普通にあったものだ。

多分、それぐらい、興業は難しかった。
今の小劇場のように1週間から長くて1か月という単位での公演であればまだなんとかなるかもしれない。
それが旅公演になって半年間日本中を回るとなれば、興行収入だけでは、中々厳しかったのだと思う。
毎回満員ならば、もちろんなんとかなるのだろうけれど・・・。
今の劇団だって、年に2~3回の公演回数を守っているけれど、これが年に5回を越えれば厳しくなるのは目に見えている。
ずっと満員というのはそこまで厳しいことだし、期間が長くなれば、それだけ動員できる俳優が必要になる。
ところが、動員できる俳優ほど、ギャランティが高くなる。
興業の難しさだ。
芸人は芸を確立してあるから、いつでもどこでも出かけて、予算をかけずに芸をお披露目できる。
そういう意味で地方の営業は、今は、歌手を含めた芸人の興業ばかりになっている。

クラウドファンディングは、クリーンで合法的な、現在の花興業と言えるかもしない。
今でも時々、ご祝儀を役者個人に渡してくれるお客様がいるのだけれど。
そういうのとも違う、堂々とした支援のお願いなのだから。
もっと砕けて言えば、システム化されたおひねりかもしれない。

花興業やおひねりなどの祝儀は、どうしても、その使用先が見えない。
クラウドファンディングは計画をきちんと提案してのお願いだからそういう意味では全然違うのかな?

おひねりが飛んだことは今までないけれど。
なんというか、きっと、そういう気分だ。

「セブンガールズ」映画化プロジェクト
2016年2月22日(月)ゾロ目の日 23:59 終了
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 20:09| Comment(0) | 公開中! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする