「コノとミチル」 2015 前方公演墳/「劇」小劇場 撮影 SKY
小学生の頃、夏休みの宿題で読書感想文を書いたのですがその題材が「ビルマの竪琴」でした。
思えば、子供の頃から、「反戦」という思想を叩きこまれてきたんだなぁとつくづく思います。
もちろん、おいらは、反戦です。
あれは、思想教育だ!と文句を言いたいわけではないです。
なんというか、それぐらい「反戦」は、当たり前になっていると思います。
恐らく日本人にアンケートをとれば99%が戦争は反対だと答えるのではないでしょうか?
戦争するべきだなんていう人に、今日まで一人も出会ったことがありません。
日本も核を持って意見を言うべきだ!という人には会ったことがありますが、その人さえ戦争は反対でした。
反戦がテーマの作品は、おいらはそれもあって、どこか白けてしまいます。
なんでそんな当たり前のことを、偉そうに上から言うんだろう?わかってるのになぁ。そう思うからです。
記憶に新しいのは先の安全保障の問題です。
賛成派は戦争にならない為の平和法案だと主張して、反対派は法案を通せば戦争になるという。
どこからどう読んでも、お互いが反戦で、実は噛み合ってない論争を続けているなぁと思ってました。
つまりは、戦争を反対している国民の支持をお互いが取り合っているだけにも見えました。
おいらは政治家ではなくて、役者なのでそういう目で見てしまうのかもしれないです。
ただ、本当に戦争を起こさないためには何が必要なのか、どこからも聞こえてこなかったです。
先の北朝鮮の核実験の件が、あれほど反戦で湧いていたこの国から、声があまり聞こえてこないのは何故でしょうか。
世界唯一の被爆国日本の国民なのだから。
あれこそ、戦争になってしまいかねない案件だと思ったので、不思議に感じています。
今。日本は平和です。
正月を過ぎ、最初の連休。
明日は、今年の成人式特集が報道されるでしょう。
タレントの誰々の晴れ着写真が公開され、どこかの成人式での荒れた模様が公開される。
今、日本は平和です。
役者は軍人さえ演じることがあります。
戦犯を演じる場合だってあるでしょう。
殺人犯だって、被害者だって。
反社会勢力だって。
・・・いや、実はこの全てをおいらは演じてきました。
演じていながら思うのです。
芝居というのがいかに破壊力のある武器なのかと。
卑弥呼の時代の古代では、メディアがなかったということもあって、劇こそ全てでした。
政治すら劇で演じられていた時代があったのです。
神の儀式という演劇が、マツリゴトを決定していたのです。
作品は、その作品性が高ければ高いほど、観客を集中熱中させる。
そしてそれは、思想的な影響だって、大きく出来るのです。
今でもヒットラーの演説を演技的なアプローチから研究している学者が何人もいます。
そのぐらい強い武器なのだと思うのです。
セブンガールズという作品では。
登場人物が敗戦直後という事もあって、ほぼ全員戦争の被害者です。
でも、誰一人「戦争のバカ野郎」的発言をしません。戦争が憎い!なんて言いません。
ただただ、その瓦礫の街を生き抜く姿を描いているだけです。
せいぜい、バカみたい!と明るく言い切るだけです。
それでも、伝わると思うのです。
役者が思っていれば。
言葉という武器は強力ですが。
言葉がなくても、役者の想いっていうのは必ずお客様に伝わります。
見てくださったお客様が。
影響ではなく、自分の意思で、何かを考える。
それが作品のベストだと思ってます。
思想的に何かを押し付けるのではなくて。
状況を知って、お客様自身がいつか何かを思う。
そうなれば一番いいと思います。
おいらは反戦です。
反戦はすでに当たり前なのです。
反戦は当たり前として、どう表現するか。
そこに尽きると思うのです。
「セブンガールズ」映画化プロジェクト
2016年2月22日(月)ゾロ目の日 23:59 終了
目標達成金額:3,500,000円
https://motion-gallery.net/projects/7girlsmovie
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