2018年05月20日

明日と、明日の向こう

映画の告知から始まった舞台「カクシゴト」の4日目を終える。
昼夜2ステージに渡って、今日も多くの皆様に足を運んでいただいた。
実は映画出演者も何人か客席にいて、特設チラシを手にしている。
チラシ、喜んでいてくれているかな・・・。

なんというか、期待していなかった、大きな賛辞を日々いただいている。
期待していないというのも変だけれど・・・。
オムニバスである公演そのものはきっと、面白がってくれるぞと思っていたのだけれど。
自分が、作・演出した作品は、きっと人によって好みが分かれるし、それでいいと思っていた。
それが思いもよらないほどの賛辞を受けて、なんというか、こそばゆい思いだ。
とっても分かってくれる人が、毎回何人かいればいいさ、ぐらい肩の力を抜いていた。
それが、たくさんの人に、声をかけてもらえて・・・。
ありがとうございます。

「カクシゴト」という舞台の中で「演者」という作品を創った。
偶然の要素もあったけれど、素晴らしいキャスティングも出来た。
台本を書いて、演出して、稽古を重ねた。
真剣に・・・というとなんとなく違うかもしれない。
誠実に稽古に取り組んできたというのが、一番、しっくりくる。
余計なものをそぎ落としたり、技術的なレベルがある一定のレベルを超えた時点で観念的な部分に触れたり。
バックボーンを話してみたり、本当に小さな欠片を拾い集めるような。
少しずつ段階を踏みながら積み上げてきた。
自分が解釈している劇団の自慢の3人の女優の素晴らしさを、美しさを、目指してきた。

それにしても、映画と比べて、なんと舞台は儚いのだろう。
もう明日には、終わってしまう。
13時、17時開演のたった2ステージで、終演してしまう。
どれだけ長く稽古を積んできても、何も残らず消えてしまうのだ。
お客様の記憶の片隅にだけそっと残る。
そして、いつか消えてしまうのかもしれない。
映像はいつまでも残るのに。光として残るのに。
舞台はいつか影になっていく。

どうにも出来ないこの寂しい気持ちは、一体何だろう?
本当は観て欲しかったけれど、来場できなかった人には、二度と見せることも出来ない。
小屋入りしてたった1週間なのに、毎日同じ空間に一緒にいた日々も同時に終わる。
その後やってくるのは、日常だ。
本当だろうか?
本当に終わるのだろうか?

映画「セブンガールズ」で、その時代の空気そのものを生み出していた3人の女優。
その女優達に、同じように、時代の空気そのものを演じてもらっている。
空気を演じる?
不思議かもしれない。
けれど、それをやってのける。
彼女たちの中にすでにいるであろう登場人物たちは、どこに向かうんだろう?
自分が感じている寂しさを、彼女たちも感じているのだろうか。
あの三姉妹がもういなくなってしまう。

誠実に取り組んできた。
企画公演だからと言って、手を抜くようなことは出来ない。
大道具にも、音響にも、工夫を重ねてきた。
その姿勢が、これからに繋がると思ったからこそ。
繋がるからこそ、セブンガールズの情報解禁を同時にすることになったんだ。

まっとうするだけだ。
「カクシゴト」という舞台を。
「演者」という作品を。
もちろん、自分が演じる「木田さん」を。
ただただ、最後の一瞬まで、まっとうするだけだ。

それが、明日へ繋がる道になるのだから。
寂しいけれど。

posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 01:56| Comment(0) | 映画公開への道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月19日

貰えるチカラ

カクシゴト」の三日目が終演する。
その場での言葉、SNS、アンケート、様々な感想を目にする。
なんというか、大きな力を頂く。

自分の道を信じろと言う人がいる。
もちろん、それが出来るならそれが一番良い。
でもね。そんなには、人間は強くない。
そんなにかっちょよい人なわけがない。
もう少しだけ人間は、ダメで、臆病で、みっともない。
自分の道はこれでいいのか?って思う時だって何度もある。
そのたびごとに、自分を奮い立たせたりしている。
人の評価を気にしたり、信じられなくなったりする。
少なくても、自分はそうだ。
それでも、ぐっと踏ん張るんだけれどさ。

わけあって、お客様を開演前に見かけたりする。
皆様が、セブンガールズのチラシを手にしてくれている。
最初に取り出して、最初に読んでいる人がたくさんいらっしゃる。
それを観ると、よし、映画を期待してしまうような作品にしようともう一度力が湧いてくる。

自分の道を信じるのは、結局、最後は自分次第かもしれない。
それでも、自分次第なんて言葉が吹き飛んでしまうほど、人から力をもらっている。
それも、気付かないうちに貰っていることが殆どだったりもする。
それを簡単に「愛」だなんて、口にしたくない。
そんなに生易しくもないし、そんなに曖昧でもない。

今回の舞台を観に来てよかったと言ってくださった方がいて。
いや、これは観ておくべきだった。観れてよかったと、何度も口にして。
すごく熱心に話をしてくださった。
3作品あることでお得だとか、おいらの書いた作品への言葉とか。
ありがとうございますしか言えないのだけれど。
その奥で、また力をもらった。

バンドで自分の書いたものを発表したのが一番最近なんだろうか?
舞台の台本を書いたのはもうかれこれ10年前になる。
それも10分以内の短編だったから、今回のような作品は何年ぶりになるのだろう?
もう久々すぎてちょっとわからない。
少なくとも、長編を最後に書いた頃はまだガキだったはずだ。
その時は、自分を信じるということなんか、簡単だったような気もする。
今は、自分を信じるというよりも、自分のやってきたことに自信を持っているという感覚だ。
経験や学んできたことが自分を支えている。
だから、本当に大丈夫か?と一瞬気が緩んだ時に、自分を信じるということを忘れてしまいそうになる。
ガキの頃は、経験もないのに、どうやって自分を信じていたんだっけ?ってなる。

その分、なんだろう。
人の言葉がすんなりと入ってくる。
あの頃とは違う。
ただ、「グッときました」という一言で握手してくれたその暖かさに、素直に心が揺れる。

日程的にはあと二日。
ステージはあと4ステージ。
ここを駆け抜けて行く。
その先に待っていることは決まっている。

あけっぴろげでいい。
あれだけ、強く感動してくださる方もいらっしゃるのだ。
弱い部分も汚い部分もさらけだして、その奥にあるものを感じてもらうのだ。

さあ。いよいよ週末日程だ。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 02:15| Comment(0) | 映画公開への道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月18日

目の前に。

情報公開から一夜明けた。
Youtubeの再生回数なども順調に伸びている。
高評価を押してくださっている方もいらっしゃる。
HPを訪問してくださったり、SNSでシェアしてくださる方々もいる。
この映画は、口コミで広がっていくことを中心に展開していくことを思うとなんと嬉しい事か。
徐々に徐々に広がって、公開までに情報がとても拡散しているといいなぁと思う。
そのためには、まだまだやるべきことが山積している。
今は、まず、この舞台公演を無事千秋楽まで演じる事。
この下北沢からスタートすることだ。

小屋入りして、テクニカルのチェック。
あっという間にそれも慣れていく。
自分の中で小屋入りしてから本番までの流れが出来上がっていく。
開演時間が変われば、多少、変わるのだろうか?
テクニカルチェックが終わった頃、プロデューサーが顔を出してくださった。
一斉に挨拶する役者たち。
楽屋がほぼないに等しい劇場だからほぼ全員がいる場所だった。
さすがに予想していなかったと思う。
甘いものを差し入れしてくださった。

無事、情報公開が出来たことを報告する。
監督との話もあり。
また次回公演の話や、プロモーションの流れ。
今後やるべきことの確認までしておく。
映画の特別チラシを一部、持って帰る。
これからの、本チラシのデザインについても少し話す。
ここからなのだ。
ここから、始まっていくのだ。
そのスタートを軽快に切れたことを報告出来たことは嬉しいことだ。
お忙しい様子で、観劇は難しそうだけれど、その間隙を縫って足を運んでくださった。
感謝しかない。

小屋入りして四日。本番2日目。
身体が慣れはじめている。
その上、いつもよりも遅入りだった分、体力が回復している。
ここでやっておくことは何かなかったか?
いや、今は、舞台に集中するべきだ。
生で、目の前で、お客様に芝居を観てもらう。
それは、きっと何よりも大事なことだ。
映画公開までに、舞台に立つ機会はここしかないのだから。

オムニバス3作品で、自分も作・演出をした作品がある。
いつもとは少しだけ違う感想の読み方をしている。
いつもなら、作品についてどうだったか、相手役の評価はどうだろうか、と気になるのだけれど。
今回は、とにかく、自分の作品に出演している役者たちの評価が気になる。
自分はともかく、3人の女優を魅力的に演出出来ているのか。
そして、3人が演じて良かったと思えるのか。
そこばかり考えてしまう自分が常にいる。
映画「セブンガールズ」でも重要な役を演じている3人の女優が良く見えなかったら責任も重い。
作品についてとか、自分についての感想も、もちろん嬉しいのだけれど。
最重要なのはそこに向かっていく。
ただ思ったよりも個人への感想が少ないかもしれない。
それはそれで、決して悪い事じゃなくて、役者が作品世界に生きているのだなぁと思ったりもする。

ただ。そればかりではいけないと思っていて。
自分が板に立つときはそういう事もすべて捨てて、役者として立っている。
そこにいる以上、役者である以上、書いてるから・・・と及び腰になるのはかえって失礼だからだ。
やる以上は、きちんと自分の仕事をする。
作品世界であるべき姿になろうとする。
それは、作家とか演出家と切り離して、役者にならなくちゃいけない。
それを徹底したうえで、終われば気になるのは、三人だという話だ。

今、この時を駆ける。
カクシゴト」という作品に誠実に取り組む。
「演者」という作品に魂を入れていく。
やれることは全てやり切る。
それが、自分たちの姿勢なのだという事こそ、映画に繋がっていくことだと固く信じる。

残り5ステージ。
駆け抜けることが、今、出来ることだ。

映画「セブンガールズ」オフィシャルページ http://sevengirls.info/
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 03:11| Comment(0) | 映画公開への道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする