2018年12月16日

公開28日目

アンコール上映二度目の週末がやって来た。
UPLINK渋谷には3つのスクリーンがあってその中でも一番大きいスクリーンX。
予約の時にはスクリーン1と表示される場所での上映。
ここには、アップライトのピアノがある。
スクリーン1で上映させていただけるというのはそれだけ期待されているという事だ。

ずっと都内上映の週末は、満員を繰り返してきたけれど。
土日とスクリーン1で上映するにもかかわらず前売が完売していなかった。
同日の他のスクリーンで上映されている作品の予約数を見たり、ずっとドキドキしていた。
期待していただいているのに、申し訳ないという思いが強かった。
皆で一致団結して、宣伝したり、お知らせしたりしてきたけれど。
やれるだけやってきてなのだから、ここからは作品の本当の実力がわかってくる。
きっと、そういう事なんだと思う。
CMも、或いは、映画媒体にも、宣伝予算がないから大きく扱われることはない映画。

監督は、今、日本で一番規模の小さい映画だと思うと口にする。
手作りの部分も多くて、宣伝も自分たちで考えてやっている。
それでも、応援してくださる方がいて、応援してくださる方が増えていく。
それは純粋な作品の持つ力だ。
もっともっとたくさんの方に観ていただくことが出来れば。
いわゆる宣伝範囲が広ければ、母数が大きくなるのだけれど。
もしそれが出来るとすれば、まずここまではやらないとというラインがあるはずで。
自分の中ではやっぱり今週が重要な一週なのだと思うようにしている。

朝から、どのぐらい席が埋まっているか気になって仕方がなかった。
この週末次第で、その先が決まるぐらいに考えているから。
さすがにこれではと思っていたのだけれど。
上映直前になって、当日予約がどんどん入ってきた。
腹の底がぶるっと震えた。
組んだイベントや、その前の周知について反省しはじめていた時だったから。
直前になってぐぐっと、伸びていった。

会場に向かって、打ち合わせに参加する。
当日の流れを聞いて、いくつかのお願いをしておく。
板の上に立ってきたからLIVEには慣れているメンバーだけれど。
実は、登壇者はほぼ全員が毎日緊張している。
劇場で舞台をやるのとは、まったく感覚が違うからだ。
どんな状況になるのかイメージすら持てない。
照明も音響もセットもないという事も、不安要素になっていく。
映画のシーンを生で再現すると言っても、ほぼ演出のない状態は稽古場と変わらない。
ひょっとしたら、お客様に、何やってんだ?これは?と思われるかもしれない。
そんな気持ちに支配されるのかもしれない。
きっとそれでいいのだと思う。
そうやって緊張して、それでもお客様の前に立つことが大事なのだと思う。

連日、舞台挨拶の写真を撮影してきたから、自分はイメージが掴めているけれど。
ある意味、新しい角度からの再現シーンも、きっとはまると感じていた。
今まで多くの映画で似たシーンはあったかもしれないけれど、それを生で観ることなんか出来ない。
スクリーンの特別な迫力感と、生の迫力感は、質が違う。
その質の違い自体が、エンターテイメントになるとわかっていた。
一瞬、いつもは無口な役者が込み上げているのが分かった。
とても良い舞台挨拶になった。

ロビーで、今日も初めて来場してくださったお客様に出会えた。
ふと気付いて、ロビーの写真を撮影しつつ玄関の外に一歩出た。
そこにいたお兄さんに思わず会釈した。
面白かったです!そう言って、にこりと笑ってくださった。
ありがとうございます!たったそれだけの会話だったけれど。
きっと、ロビーで自分から役者に声をかけるようなタイプでもなく。
初めてご覧いただいて、そっと帰ろうとされていた方だったのだと思う。
あの笑顔は本当にうれしかったなぁ。
ハンサムなお兄さんだった。

帰りの電車で、SNSをチェックしながらふと見てみると。
日曜日の席が、埋まって来ていた。
日曜の良い時間帯。毎週様々な作品が当日券も伸ばしている枠。
まだまだセブンガールズという作品があること自体を知らない方も多い。
今日のように直前に当日が伸びれば前売分の完売はあるかもしれないというところまで来ていた。
やれることは全てやった上で、この一歩も二歩も先に進めるように。

SNSには初めてご来場いただいた方の感想も上がっていた。
多くの動画も公開されていた。
泣けてくるようなコメントがあった。
15年も応援し続けてくださったお客様と。
わざわざ遠い地から映画を観に来てくださったお客様と。
SNSでコメントのやり取りをされていて。
こんなことが起きるなんて、それだけでもう感無量になった。

思いに応えなければいけない。
たくさんのたくさんの。

自分に出来ることは全てやって行こう。
大事な大事な日がやってくる。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 06:44| Comment(0) | 映画公開中 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月15日

公開27日目

スタジオに入る。
演奏の構成については既に話してあった。
あとはエンディングや細かいブレイクについて合わせて、通していく。
1曲だけでもリハで整えていく。

映画館に入って準備。
着替えて、楽器も準備して。
映画館なのにまるでライブハウスの楽屋のようだ。

一人で挨拶をしてから。
楽器をセッティングしていく。
ずっと応援し続けてくださる方の顔が何度も目の前に。
そして、自分のバンドと映画の登場人物のピアノのセッションが始まった。
それも映画の主題歌で。
映像には映らないグルーブ、映像には映らない音圧、LIVE空間にしかない音。

一言ずつ挨拶をして、ロビーに移動した。
舞台でオルガンを譲ってくださった方にも会った。
いつもバンドのライブに来てくださった皆様にも会えた。
初めて会う方とも握手をした。
帰り道に早くもSNSにアップロードされた映像を確認した。

もしも延長がなければ最終日だったはずの日。
それがいよいよ来週の延長上映に向けての日になった。
体の芯に響いたままの拍手喝采。
それまで聞いたことがなかった郁子のフルのピアノがBGM。

延長が決定して明日が初日になる。
現時点で、まだ席には空きが多い。
それはそうだ。
前回のアンコール上映初日は、充分に準備してあった。
カウントダウンだってやることが出来た。
延長が決まったのは今週で、決まってからわずかな時間しかない。
イベントを発表できたのは昨日だ。
準備はしてあったけれど、出来ない準備の方が多い。
前々からスケジュールを開けておいてもらうことだって出来ない。

けれど。

この日が来るのを待っていた。
いや、この日が来てからのことを考えてやって来た。
なぜなら、ここからが本当の上映だからだ。
もちろん、知っている人には宣伝をしていく。
普段、中々舞台に来れない人にも声をかけていく。
でもそれだって限界はある。
すでにK'sシネマから3週の上映をしていて、満員だった日もたくさんあった。
嬉しいことに中には、何度も足を運んでくださる皆様もいらっしゃる。
でも現実には、殆どの人が映画を2回以上観ることはない。
声をかけて呼べる範囲はある意味でもう飽和状態にあるかもしれない。
そんなことを思っていたら、もう一度来てくれるなんて方がたくさんいるのだけれど。
でも、だからこそ、だからこそ、この日が来るのを待っていた。

今日までいくつのTweetが、写真が、動画が、レビューがアップされ続けてきただろう?
そういう中で今日までは週末のチケットが取りづらい状況にあったと思う。
それが今、セブンガールズに興味のある方が、今日は何を見よう?と考えるときに検討できる状況にある。
自分たちで呼べる皆様、リピートしてくださるお馴染みさん、そして新規のお客様。
その割合が正常な割合になっていく入口にようやく立つことが出来る。
そしてそこから先、この作品に出会ってくださって、愛してくださる方がいるかもしれない。
明日からこそが、やるべき本当の勝負のスタートになる。

宣伝費のない自分たちに出来ることを、本当に、どこまでもどこまでも考えた。
テレビCMを打てないなら、ネット上に映像を増やそうと思った。
自分たちで創ることのできる入口をいくつもいくつも増やしていった。
友人や応援してくださる皆様を誘いながら、常に、外の世界を観ることを忘れずに進めてきた。

でもね。
大変だったけどさ。
本当に本当に、それをするべきで、しなくちゃいけないんだって。
そう考えていた。
だってさ。
そりゃ、劇団を応援してくださる皆様や、友人たちというバックボーンがある。
でも、K’sシネマや、その後のUPLINKで、セブンガールズに出会ってくださった方がいる。
映画上映してから、応援し始めてくださる方々が、どんどん増えてきた。
中には、大阪のシアターセブンで、セブンガールズに出会って、渋谷まで来てくださった方もいらっしゃる。
それは特別なことなんだよ。
もちろんどんな映画にだってファンはいるし、リピートするお客様だっていらっしゃる。
それでも、こんなに熱意をもって作品を愛してくださる肩が増えていくなんて、そんなにあることじゃない。
実際に、プロデューサーだって、驚いていた。

しかもさ。最初は受動的に映画の上映を楽しんでくださっていた皆様が。
徐々に能動的に、映画を人に薦めてくださるようになってきた。
中には映画からイラストを描いてくださる方がいたり、ポエムをやってくださったり。
イベントの様子を撮影して、それを公開してくださる方がいる。
公開された映像は既に1000回以上再生されていたりする。
イベントのレポートをしてくださったり、友人に勧めてくださったり。
明らかに、セブンガールズは、これまでとは違う場所に行こうとしている。
絶対に自分たちだけの発信では届かない場所に、セブンガールズを届けてくださっている。
お客様が映像をアップしているのが良いと書いてくださった方もいる。

いよいよ始まるんだ。
明日から。
相変わらず、自分たちは必死に精一杯、知っている人に伝えて、友人を誘って。
いつものように映画を観て欲しいと伝える。
けれど、同時に、セブンガールズに出会ってくださった皆様の知り合いにまで広がっていく。

自分はこれを、愛と言っていいのだと思っている。
友人や知り合いのお客様が一巡したと言える今。
セブンガールズという作品は自立できるまでの成長期に突入する。
ずっと応援し続けてくださった皆様という母親から生まれて。
新たに出会って上映を盛り上げてくださる父親に育ててもらって。
そんな愛を精一杯に受けながら、セブンガールズは成長していく。

今日、自分は、映画館のイベントで。
愛を浴び続けたお礼とばかりに。
産声を上げたのだ。
地球の裏側にだって届けと。
心が張り裂けそうな成瀬の思いを胸に。
歌ったのだ。

アンコール。
そしてその延長。
そこから初めての週末。

明日はやってくる。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 04:35| Comment(0) | 映画公開中 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月14日

公開26日目

延長期間のイベント内容の発表のOKが出た。
まだUPLINKのHPには反映されていないけれど、確定情報を送信してから急いでHPに掲載する。
今週も少しは魅力的なイベントになっただろうか?
評判の良かったイベントのリクエストから、シークレットや、別のシーンの再現まで。
やっぱり登壇する出演者には高い負荷がかかっている。
いつまでこれが出来るのかはわからないけれど、今はやる。

実は登壇したくてもブッキングできないメンバーもいるし、無理にお願いしているメンバーもいる。
普通に登壇してトークするだけなら、そのまま立てる人数をブッキングすればいいのかもしれないけれど。
アンコール上映のこの期間は、ただ出て喋るだけは、なしにしている。
無茶な考えだというのはわかっているけれど、その無茶をするべき時期だから。
そして、出演者たちはそれぐらいお客様を歓迎したい、感謝の気持ちを伝えたいが溢れている。
溢れている気持ちを抑えたり、ただお礼だけはやめようとお願いしている。
舞台に長く立っているから、実際に決まれば、やっぱり頭はそっちに持っていかれるはずだ。
イメージトレーニングを繰り返しているはずだ。
上映できなかった時期に、自分なりに考え尽くして出した答えだから、自分は確信しているけれど。
それでも、皆、精一杯届けてくれる。
目の前のお客様に一つでも大切な思い出を持って帰ってもらえるように考えてくれる。
・・・いずれ、この生再現は終わる。
この高い負荷をずっとかけ続けるわけにはいかない。
それはきっと遠い日じゃないだろう。
それに、衣装じゃない姿でのオフトークだって、楽しみにしている方がいるはずだから。

イベントを発表すると同時に予約が動き出した。
まだまだ悩んでいる方はいらっしゃると思うけれど。
自分としてはこの週末がまずどこまで行けるかが勝負だと言い聞かせている。
金曜のチケットが実は好調で、平日の中でも早めに埋まっていった日なのだけれど。
平日の前売完売が日中にたったら、また動きが変わるのかなと思ったりしている。
とは言え、自分が登壇する日だから、完全にそっちの脳に切り替わらないのだけれど。

一人でも多くの人にセブンガールズを届けたい。
そのためには、夏休みや冬休みや春休みや。
とにかく、そういう時期の上映が必要不可欠と思っている。
出来るかどうかもわからないうちからこんなことを書くのはどうかと思うけれど。
やっぱりそういう時期しか映画を観ない人だって必ずいるし、時間を創れない人だっている。
例えばまだ平日昼間の上映が実現していないけれど、実はそこしか観れない方だっているはずで。
そういう入口になるのが長期休暇期間なのだと思っている。
そのためにはこの週末がとっても重要になる。
でも・・・もうきっと多くの方はすでにご覧いただいている。
出演者がお知らせを送れる友人知人だって、ほぼ連絡が行き届いている。
そして、そういう皆様にリピートをお願いするというのだって難しい事だ。
リピートしてくださる方は、作品を愛してくださった方々で。
無理にお願いするようなものではないからだ。

つまりここからは、本当の口コミでの広がりのスタートになる。
次の一週間が、その入り口になると思っている。
レビューを観て、噂を聞いて、たまたま友人に聞いて、なんとなくチラシが気になって。
理由は様々だと思うけれど、これまで応援してくださった方々じゃないお客様がきっと必要になってくる。
そして、そういうお客様が来てくださるのは、これまで応援してくださった皆様のおかげなんだなぁ。
なんだか、すごいことをやっているんだという実感をする。

いつものように集合して映画館に向かった。
日々イベントをしては、自分の中で反省点を探して、共有したり、話したりしている。
より良いイベントになるように、日々、研鑽を重ねていく。
実はサービスデイの翌日で週の真ん中でもあって平日で一番動員が伸びなかった日だった。
けれど、蓋を開けてみると、とってもとっても良い舞台挨拶になった。
登壇した出演者たちも、手ごたえを感じていたはずだ。
拍手と、笑いと、リアクションが何度も起きる日になった。
心なしか映画館をあとにするまで、登壇した出演者も、興奮していた。

翌日の段取りを伝えて、全員プレゼントのカード第二弾を納品して映画館を後にする。

明日はUPLINK吉祥寺のオープン。
渋谷のスタッフの多くも手伝いに行くはずで。
そんな日に上映を任せていただけるのは名誉なんだと思う。
そして、その日に自分が登壇をする。

アンコール上映が決まって。
初日に登壇してからそれ以降、毎日毎日映画館に通ってる。
後方から写真を撮影して、ロビーでもなるべく登壇者が挨拶できるように陰から写真を撮影した。
帰宅して、毎日のレポートと、翌日のイベントをアピールし続けた。
一週間、毎日毎日、自分なりに目の前のお客様に感謝しながら。
裏であり続けた。
その自分が、明日は初日ぶりに登壇する。
この一週間分のありがとうをお届けしないとだ。

ピアノがあるスクリーン1で広田あきほは何度もピアノを弾いた。
イベントを盛り上げるために、再現の伴奏として。
でも、自分は知っている。
彼女のピアノは、それ単体で素晴らしいことを。
本当はピアノだけで心を込めてお客様に届けたいはずだということも。
台詞が聞こえるように、歌声が聞こえるように、抑えてきたことだって。
全開でお願いしてある。
弾きたいように弾いてよいと言ってある。
自分たちはそれとセッションしたいからだ。
今から武者震いするし、涙がにじみそうになる。
いつかの劇団初のミュージカル。広田さんのピアノと自分の歌をぶつけあうというのをやった。
思う存分、それが出来る。

だから、「届くといいなぁ」とか書かない。
「届ける」と書く。
伝説の一日になると書く。
絶対に当たりだぜ!と書く。
よろしければ聴いてくださいなんて書かない。
LIVEってきっと、そういうものだから。
そして、そういうLIVEをしなければ、明日以降なんてないんだ。
3年以上、毎日毎日セブンガールズについて考えてきた自分が立つ以上、それが責任さ。

さあ。
はじまる。
この最初の一週間が終わるのだから。

それは、始まりの合図になる。
posted by セブンガールズ映画化実行委員長 at 03:53| Comment(0) | 映画公開中 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする